ステンレスキッチンが変色する原因
どうしてステンレスが変色してしまうのでしょうか?まずは、よくある5つの原因をご紹介します。
調味料の色素
お皿を洗った後、気づかないうちに醤油やソースがシンクに垂れてそのまま...よくありますよね。調味料に含まれる色素がシンクの表面に付着すると、徐々に茶色く変色してしまいます。汚れが染み込んでしまうと、普通の水洗いでは落としづらくなるので厄介です。
油汚れが沈着した
「シンクを触ってみるとベタベタする」「なんとなく曇って見える」。これは、毎日の料理で飛び散った油汚れが原因です。シンクに付着した油を放置すると、ステンレスの表面に薄い油膜ができます。シンク全体が黄ばみやくすみのように見えるようになり、ピカピカ感が失われてしまうのです。
サビが発生した
ステンレスがサビに強いのは、表面にある「被膜」というバリアのおかげ。でも、この被膜が傷つくと、保護力が弱まりサビが発生してしまいます。例えば、鉄製のフライパンをシンクに落としたり、掃除のときに金属たわしでゴシゴシこすったりするとステンレスに深い傷がつき、赤茶色いサビが発生しやすくなります。
金属イオンが溶けだした
シンクに虹色や飴色のシミができるのは、水道水や食品に含まれる金属イオンが原因です。金属イオンがステンレスの表面に付着することで光の反射が変わり、独特の色に見えるのです。なお、ステンレス自体が変質したわけではなく、体に害もないので安心してください。
酸焼けした
ステンレスの天敵とも言えるのが「酸性の洗剤」です。強力な酸性洗剤を使った後にしっかり洗い流さないでいると、ステンレスの表面が化学反応を起こし、白っぽく変色してしまうことがあります。この現象を「酸焼け」と呼びます。
濡れていると目立たないのに、乾いたときに白い跡のようなシミが浮き出てくる場合は、酸焼けの可能性が高いです。
変色したステンレスキッチンの対処法
ステンレスキッチンが変色しても、原因に合った適切なお手入れをすれば、ピカピカの状態に戻せます。ここでは、変色の色ごとに効果的な対処法を紹介します。自宅にあるアイテムで簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
茶色にはメラミンスポンジ
調味料が原因でできた茶色いシミは、水を含ませたメラミンスポンジで優しくこするだけでスッと落とせます。きれいにならない場合は、重曹を少しふりかけてからメラミンスポンジでこすってみましょう。
黄ばみには重曹
油汚れによる黄ばみやくすみには、重曹が効果的です。重曹を直接振りかけるか、少量の水を加えてペースト状にし、スポンジでこすってみましょう。
それでも落ちにくい場合は、クリームクレンザーを使うのも一つの方法です。ただし、シンクにコーティング加工が施されている場合は要注意。クリームクレンザーの研磨成分がコーティングを傷つける恐れがありますので、その場合は重曹だけで磨くのがおすすめです。
サビにはメラミンスポンジ
軽いサビなら、水を含ませたメラミンスポンジだけで簡単に落とせます。頑固なサビには、クリームクレンザーをメラミンスポンジにつけてみましょう。ただし、強くこすりすぎないように注意してください。スポンジで円を描くように優しく磨くと、キズを防ぎながらキレイに仕上がります。
虹色にはクエン酸
ステンレスに現れる虹色のシミには、クエン酸が有効です。
まず、水200mlに対してクエン酸小さじ1を溶かし、クエン酸液を作ります。この液をキッチンペーパーにたっぷり染み込ませ、虹色に変色した部分をしっかり覆いましょう。10分ほど放置した後、スポンジで軽くこすればOKです。
白色にはセスキ炭酸ソーダ
白っぽい変色には、セスキ炭酸ソーダがおすすめです。水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かし、変色部分にたっぷり吹きかけましょう。
15分ほど経ったら、柔らかいスポンジでこすります。水でしっかり洗い流し、乾いた布で拭き取れば、白い汚れが消えているはずです。
まとめ
ステンレスキッチン(シンク)は丈夫でサビにくい素材ですが、毎日の料理や掃除の中で、色が変わってしまうことがあります。でも心配はいりません!変色の原因に合ったお手入れをすれば、元の状態に戻すことができます。
せっかくのステンレスキッチン、これからもピカピカに保って、気持ちよくお料理を楽しんでください。
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