12月に野菜が高くなる理由
12月に入ると、少し前まで普通の値段だった野菜が急に2倍以上の価格で売られていること、ありますよね。なぜ、この時期に野菜の値段が上がるのでしょうか?ここでは、12月に野菜が高くなる理由をわかりやすく解説します。理由を知っておけば、対策を立てやすくなります。
卸売市場が休みになる
スーパーが野菜を仕入れる青果市場は、年末年始になるとお休みに入ります。そのため、この時期は一時的に野菜の供給が少なくなり、スーパーも在庫切れを避けるために少し高めの価格設定にせざるを得ないのです。特に小松菜や三つ葉などの葉物野菜は鮮度が命なので、流通がストップするとすぐに価格に響いてしまいます。
スーパーは市場が休みの間も品揃えをキープするため、他のルートで確保を試みます。しかしその分どうしてもコストがかかってしまい、私たちの買い物にも影響が出てしまうのです。
需要が高まる
普段は外食が多い人も、年末年始は家族みんなで集まって食事を楽しむことが増えます。クリスマスや年越しに向けて、お鍋やおせち料理用に野菜をまとめ買いする家庭も多いため、自然と野菜の需要が高まります。特に白菜やネギ、ほうれん草といった冬に欠かせない野菜はこの時期に大人気で、あっという間に値段が上がってしまうのです。
高級品が並ぶ
年末年始は特別な食卓を楽しみたい気分になります。そのため、スーパーには普段よりも「ちょっといい野菜」が並ぶことも、値段が上がる理由のひとつです。
たとえば、鮮やかな赤色が特徴の「金時にんじん(京人参)」は、お正月料理にもぴったりな特別な野菜です。しかし、晩秋から1月にしか市場に出回らない貴重な品です。普段よく見る「五寸にんじん」に似ているようでも、やはり少しお高めの値段がついています。
12月の食費を抑えるポイント
毎年、12月20日を過ぎたあたりからクリスマスや年末年始に向けて食材の値段が上がるのは避けられない流れです。でも、少しでも負担を減らしたいです。ここからは、年末に向けて食費を抑えるための工夫をご紹介します。
12月初旬に根菜を買う
にんじん、ゴボウ、れんこんはおせち料理にも欠かせないうえ、長期保存がしやすいので、値上がりする前の12月初旬に買っておくのがおすすめです。
たとえば、にんじんは新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて口をしっかり閉じ、野菜室で保存すると1か月ほど長持ちします。ゴボウも泥付きのまま新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて日の当たらない涼しい場所で保管すると、1か月はおいしさを保てます。早めに根菜を揃えておくと、年末に慌てて買い足す手間もなくなります。
肉や魚介類を冷凍保存する
12月中旬には、年末年始用の肉や魚をまとめて買って冷凍しておきましょう。
ねぎは小口切りにしてキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ってから冷凍すると、鍋やお雑煮にそのまま加えられます。また、青い部分も冷凍しておくと、角煮などの臭み消しとして使えて便利です。さらに、冷凍野菜もおすすめです。
普段は生鮮野菜よりも少し割高に感じますが、野菜の値上がりが冷凍食品に反映されるまでにはタイムラグがあるため、価格が高騰している時期には冷凍野菜のほうがお得な場合もあります。
真空パックを買う
年末年始に向けて、真空パックのお惣菜を用意しておくのもよいでしょう。真空パックは、食材から空気を完全に遮断することで腐りにくく、賞味期限も長めに設定されています。12月初旬から中旬に買っておけば、年末年始まで安心して保存しておけます。
少し値段が高めに感じるかもしれませんが、調理の手間が省ける分、コストパフォーマンスはGOODです。たとえば、たけのこの煮物やさといもの煮物など、通常は下ごしらえが面倒な煮物も、真空パックなら温めるだけで簡単に出せます。忙しい年末年始、買い足しや仕込みに追われたくない方にとってはありがたいアイテムです。
葉物野菜はクリスマス前後に
ほうれん草や小松菜、水菜などの葉物野菜は鮮度が落ちやすいのが特徴。購入するなら、クリスマス前後が狙い目です。
買ったらまず水洗いして軽く水気を切り、キッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて保存しましょう。ビニール袋に小さな穴を開けて、適度な湿度と通気性を確保すると1週間ほど持ちます。これで、使いたい時に新鮮な状態のまま料理に活用できます!
まとめ
今回は、年末年始に野菜が高くなる理由と、食費を抑えるためのポイントをご紹介しました。出費が増えるこの時期、少しでも家計の負担を軽くしたいです。でも、必要なものを我慢してしまうと年末年始の食卓が寂しくなってしまいます。
この記事を参考に、賢くお買い物をして、家族みんなで楽しい年末年始を過ごしてください。
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