こんな時は害獣がいるかも?
冬になると、暖かい場所を求めて家の中に野生動物が侵入することが増えます。代表的なのはイタチやハクビシン、ネズミ、アライグマです。ここからは害獣がいるかもしれないサインを紹介するので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
天井裏や床下、壁から音がする
天井裏や床下、壁から音がする場合は、害獣が住みついている可能性が高いです。特にイタチやネズミは夜行性で、暗くなると活発に動き回ります。「変な音がして眠れない...」と困っているなら、一度確認してみるといいでしょう。
嫌なニオイがする
家中に嫌なニオイが広がっていませんか?害獣の糞尿が原因かもしれません。ハクビシンやアライグマは「ため糞」という習性を持ち、決まった場所で排泄します。屋根裏やベランダにフンがないか確認してみましょう。
天井や屋根裏のシミ
天井や屋根裏に茶色いシミが出現したら要注意です。害獣の尿や糞によるもので、放置すると天井の腐食を引き起こす可能性があります。最悪の場合、天井が抜け落ちてしまうことも...。
修繕費用もかさんでしまうので、シミを見つけたらすぐに対策を考えましょう。
柱や断熱材が引きちぎられている
柱や断熱材がかじられていたり、引きちぎられている場合、イタチが巣作りのために材料を集めているかもしれません。水漏れや住まいの劣化、火災の原因となるため、放っておくと家全体の耐久性に影響が出るばかりか、火事で住まいを失ってしまう可能性もあります。
東京消防庁の発表では、動物が原因の火災は、毎年20件ほど起きているとされています。
体調が悪くなる
害獣はさまざまな病原菌を保有しています。
例えばネズミに噛まれたり引っかかれたりすると、「鼠咬症(そこうしょう)」に感染するリスクがあります。症状は発疹や発熱、嘔吐、関節痛です。害獣の存在を感じたら早めに対処しましょう。
危険を伴わずに自分でできる対策
ここからは、害獣を追い出すための簡単な方法を紹介します。強力な薬剤は使わず、直接害獣と対決する必要もないので、初めてでも大丈夫。さらに、費用も比較的抑えられるので、まずはこちらの方法から試してみてください。
苦手なニオイを撒く
害獣は嗅覚がとても鋭いです。例えば、イタチは木酢液のニオイを嫌うことで知られており、屋根裏や侵入してきそうな場所に木酢液を散布すると近寄らなくなります。木酢液(もくさくえき)は、木炭を作る際に発生した煙を冷やしてできた液体です。植物の病気予防や害虫駆除にも使われるので、ガーデニングを楽しんでいる方にはおなじみかもしれません。
ニオイをうまく利用して、害獣が自ら家から出て行くように仕向けてみましょう。
食べものを片付ける
害獣が家にやってくる大きな理由は「食べ物」です。特に生ごみやジュースの空き缶、甘いジャムの瓶などは、害獣を引き寄せる原因となります。また、庭に落ちた果物や野菜も害獣のターゲットになりやすいので、こまめな掃除が必要です。「これくらい大丈夫だろう」と油断せず、しっかりと片付けることが大切です。
強い光を当てる
害獣は強い光を嫌がるため、光を使って追い出すのも効果的です。「害獣対策ライト」や「防獣ライト」で検索するとさまざまな商品がヒットします。ただ、専用ライトを買うのに抵抗がある場合は、クリスマス用のイルミネーションライトでもOKです。
天井裏やお庭に設置して、夜間に点灯させてみてください。
害獣駆除業者に頼むのがおすすめ
害獣を見つけたとき、追い払うのはいいのですが、罠は使ってはいけません。実は、捕獲するには「鳥獣保護管理法」に基づいた許可が必要です。たとえ家や家族に害を及ぼしていても、個人での捕獲や駆除は法律違反となるのです。
さらに、害獣は非常に警戒心が強く、素人が無理に対処しようとすると反撃されることもあり、怪我や健康被害のリスクも考えられます。安全で確実な対策としておすすめなのが、害獣駆除の専門業者に依頼する方法です。専門業者は害獣の習性や対処法に精通しています。さらに許可申請の代行、屋根裏の殺菌や消毒、再発を防ぐためのリフォームなど幅広いサービスを提供しています。
費用に関しては、害獣の種類や家の規模、被害の状況によって異なります。例を挙げると、一戸建てでネズミ駆除を依頼する場合、相場は10万円です。まずは無料の現地調査を依頼し、見積もりをもらうとよいでしょう。
まとめ
今回は、よくある害獣被害と撃退法を紹介しました。放置していると、体調が悪くなったり、家の劣化が早まったりしてしまい、最悪の場合火災が発生する可能性もあります。
天井裏からの音や嫌なニオイなど、異変のサインを見逃さないようにし、早めに対応することが大切です。困ったときは専門の業者に相談してみましょう。
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