【家具別】寿命の目安
家具の寿命は一般的に5〜10年と言われていますが、種類や使用頻度・メンテナンスによって大きく異なります。ここからは、家具の種類ごとに寿命の目安をご説明します。
カーテン
カーテンの寿命は4〜5年程度とされています。ポリエステルやアクリルといった合成繊維は丈夫で、年に1〜2回洗濯していれば、5年以上使えることも珍しくありません。
ただし、西日が強く当たる場所に設置している場合は色あせが進みやすく、見た目が古びてしまいます。変色するころには遮光性や断熱性も落ちている可能性が高いです。「最近、部屋が寒い気がする」「光が入ってきて朝早く起きてしまう」と感じたら、買い替えを検討しましょう。
ダイニングテーブル
ダイニングテーブルは頑丈に作られているものが多く、長く使えるのが魅力ですね。毎日使う場合でも、5〜10年は持つとされています。
表面に傷や汚れ・変色があっても「まだ大丈夫かな?」と思いがちですよね。しかし、塗装やコーティングが剥がれていると、木材が腐食したり、傷の中にバイ菌が溜まったりする原因になり衛生面が気になります。ケガや事故の原因にもつながりますので、テーブルの状態を時々チェックしてみてください。
ソファ・チェア
ソファやチェアの枠組み(フレーム)は10年程度持ちます。
ただし、肌が直接触れるカバー部分については、早ければ3〜5年ほどで布地の擦り切れや破れが目立つようになります。座面(クッション)部分は体重がかかるため、5年程度でへたりが生じます。「座ると沈み込む感じがする」「以前ほど快適に座れない」と感じたら、クッションを交換したほうがよいでしょう。
ベッド
ベッドやマットレスの寿命は8〜10年が目安ですが、素材や使用環境、使用する人の体型によっても変わります。
たとえば、低反発ウレタンのマットレスは3〜5年で劣化しやすいです。一方、ポケットコイルマットレスのようにスプリングが使われているタイプは10年程度は快適に使えます。ただし、腰やおしりの部分に凹みができてしまうと、寝ている姿勢が不自然になりやすくなります。その結果、寝苦しさを感じたり、腰痛や肩こりを引き起こす原因になることも...。
もし「最近、朝起きると体が重い」「よく眠れなくなった」と感じるようになったら、早めに交換しましょう。
キャビネット・食器棚
キャビネットやチェスト、食器棚などの収納家具は頻繁に動かさないため、寿命は約20年と長めです。
ただし、扉や引き出しの動きが悪くなったり、開閉時に引っかかるようになった場合は要注意です。無理に使い続けると、怪我や物が落ちる原因になることも...。特にガラス扉に亀裂が入った場合は、家族の安全を考えて早めに対応したほうがよいでしょう。
【素材別】長持ちさせるためのポイント
ここからは、家具の素材ごとに長持ちさせるためのメンテナンス方法をご紹介します。
木製家具の場合
木製家具は湿気に弱いため、水拭きを避け、柔らかい布で優しくほこりを拭き取るのがポイントです。水分が付くと、木が膨張したりカビが生えたりするリスクがあります。汚れがひどいときは固く絞った布でさっと拭き、すぐに乾拭きで仕上げましょう。
また、定期的に木製家具専用のワックスを塗ると、表面が守られて長持ちします。汚れや小さな傷がつきにくくなり、ツヤも戻って新品みたいな見た目になります。
木製家具の補修方法はコチラを参考にされてください。
布製家具の場合
布製のソファは、日頃から掃除機でゴミやホコリをしっかり吸い取るのが効果的です。特に、座面や隙間には細かなゴミが溜まりやすいので、こまめにお手入れしましょう。
小さなお子さんがいると、ジュースやコーヒーをうっかりこぼしてしまうこともあります。そんなときのために、防水スプレーをかけておくと安心です。市販されている防水スプレーには「フッ素系」と「シリコン系」がありますが、布製家具にはフッ素系のスプレーがおすすめです。フッ素系は繊維に薄い膜を作って、水や汚れを弾くだけでなく、空気も通すので蒸れにくいというメリットがあります。
本革・レザー家具の場合
本革やレザー製の家具は、乾燥してひび割れたり、色あせてしまうこともあるので、こまめなケアが大事です。
まず、柔らかい布で表面の汚れやホコリを優しく拭き取りましょう。水拭きだと革を傷めてしまうため乾拭きが鉄則です。革の風合いを長く保つためには、専用のレザークリーナー(クリーム)を使います。表面についた油分や手垢を落としながら、革にツヤを与えてくれます。
合皮製家具の場合
合皮製の家具はお手入れが比較的簡単で、普段は布で軽く拭くだけで十分です。汚れが目立ったときは、湿らせた布で拭き、乾いた布で仕上げるようにしましょう。
落ちにくい汚れには重曹水を使います。タオルや雑巾に染み込ませます。しっかり絞ってから汚れを優しく拭き取り、最後に乾いた雑巾で乾拭きするときれいになります。
スチール製家具の場合
スチール製の家具はサビにくく、汚れも付きにくいのが特徴です。ホコリやチリが目立ってきたら、乾いた柔らかい布でサッと拭くだけでOKです。
しつこい汚れには、固く絞った雑巾に中性洗剤を少量つけて拭き取りましょう。その後は必ず、乾いた布で仕上げ拭きをするのがポイントです。表面に水分や洗剤が残ったままだと、サビが発生する原因になります。
捨てるのがもったいない!そんな時は
家具の処分で一般的なのは、自治体の粗大ごみとして回収してもらう方法です。しかし、まだまだ使えそうな家具は買い替えるのがもったいない気もするし、持ち運びが大変な大型家具なども捨てるのが大変。そんなときは、「家具の買取サービス」を利用するのも選択肢の一つ。最近は利用する人が増えています。
手数料を支払って捨てるはずの家具を買い取ってもらうことができたら、新しい家具を購入する資金にもなるし嬉しいですよね。全国対応の出張買取サービスを行ってるところもあるので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
今回は、家具別の寿命と長持ちさせるための方法についてご紹介しました。引っ越しから5年も経つと、家具の痛みや劣化が気になり始める頃です。家具はお手入れ次第で寿命を延ばせますが、無理に使い続けると快適さが損なわれたり、健康面への影響が出ることもあります。
この記事を参考に、買い替えのタイミングかどうかを考えてみてください。
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