外構DIYのメリット・デメリット
外構工事を業者に依頼せず、DIYで実施する場合のメリットやデメリットは次のとおりです。
<外構DIYのメリット>
- 費用を安く抑えられる
- DIYの知識や技術を身に付けられる
- 自分の好みを取り入れやすい
DIYは材料費だけで済むため、業者に比べて施工費用が安く済みます。また、DIYの経験を通して知識や技術を習得することで、その後のメンテナンスも自分でできるようになります。
細かい部分まで自分の好みを追求して仕上げられるのも、DIYの大きなメリットと言えます。
<外構DIYのデメリット>
- 完成までに時間がかかる
- 綺麗な見た目に仕上がらないことがある
- 材料や道具を揃えるのに苦労する
DIYに慣れないうちは作業効率が悪く、手間と時間がかかってしまいます。休日しか作業時間が取れないような場合は、さらに時間が必要になるでしょう。また、仕上がりについては技術量の差が大きく現れるので、業者のように綺麗な見た目にはならないリスクもあります。
DIYで人気の外構リフォーム
外構リフォームの種類はたくさんありますが、DIYで人気があるものは次のとおりです。
<外構DIYの場所>
- 玄関アプローチ
- 庭
- 駐車場
- 自転車置き場
- 隣家境界
<外構DIYのアイテム>
- シンボルツリー
- 花壇
- 植栽
- ウッドデッキ
- 照明
- 芝生(天然芝、人工芝)
- フェンス
- カーポート
庭以外の場所は、DIY難易度はやや高くなります。外構DIYに挑戦したいけど、何からはじめたら良いのか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
難易度★の映え外構DIY
花壇作り
四季折々の変化が楽しめる花壇は、外構に彩りを添え、おうち全体の印象を華やかにしてくれます。
縁石やブロックを敷き詰めてスペースを作ったら、土を入れて、配置を考えながら草花を植えていきましょう。花壇の場所は、日当たりの良い南や東側を選ぶのがポイントです。
庭木(シンボルツリー)
シンボルツリーとは、住宅や建物の象徴となる樹木のことです。緑のない住宅は寂しい印象を与えるため、外構作りには欠かせません。ヤマボウシ・オリーブ・ソヨゴなどは、比較的育てやすく存在感も十分なので、最初に選ぶシンボルツリーとしておすすめです。
シンボルツリーとする樹木は、大型ホームセンターやネット通販で購入します。植える場所を決めたら穴を掘り、角度を調整しながら樹木をまっすぐに植えてください。次に、穴の半分まで土を埋めてから水を入れ、土と根鉢を密着させるように隙間を埋めながら土を入れていきます。最後に根本周りを足で踏み固めたら完成です。
樹木が倒れる可能性がある場合は、生長するまで支柱を立てておくと安心です。
ライトアップ
外構に照明を設置してライトアップすると、日中とは違った美しい景観が楽しめます。また、夜間の防犯効果も期待することができます。
DIYでライトアップするなら、電気工事が不要なソーラーライトがおすすめ。地面に刺すだけで手軽に設置できます。電気代がかからないのも大きなメリットです。ソーラーライトは天候に左右されるため、日照時間の少ない日はライトアップされない場合もあることに注意してください。
天然芝
緑の自然な風合いが楽しめる天然芝は、比較的低コストで設置も簡単です。
芝生を張る場所を整地して凸凹を平らにしたら、隙間なく芝生を並べていき、芝生が見えなくなるくらいまでたっぷり土をかけてください。後はこまめに水やりをすれば、約2週間〜1ヶ月で芝生が根付き、綺麗な仕上がりになります。
芝生が根付くまでは、なるべく芝生の上を歩かないように気をつけましょう。
難易度★★の映え外構DIY
アプローチ(敷石+砂利敷き)
玄関アプローチは、外構のなかでも人目に触れる機会が多いので、細部までこだわって仕上げたい場所です。デザインの自由度が高い分、DIYの難易度は内容によって大きく変わります。
初心者の方は、アプローチに敷石や砂利を敷き詰めるDIYがおすすめ。砂利の場合は①整地、②防草シートの設置、③砂利を敷く、の3ステップで完成です。
安全性を高めるために、素材は雨に濡れても滑りにくいものを選ぶと良いでしょう。
難易度★★★の映え外構DIY
ウッドデッキ
子どもの遊び場や家族のコミュニケーションスペースとして、幅広く活用できるウッドデッキ。初心者がチャレンジするなら、組み立て式のウッドデッキを選ぶと良いでしょう。
ウッドデッキのDIYのコツは、土台作りです。地面をしっかりと固めて、平らな場所に設置してください。雑草対策として防草シート+砂利で仕上げるのがおすすめです。ウッドデッキは雨風にさらされるため、耐水性・耐候性に優れた木材を選んでください。
フェンス
防犯やプライバシーの確保などに役立つフェンスですが、外構DIYとしては非常に難易度の高い作業になります。基本的には業者への依頼を前提としてください。
DIYでフェンスに挑戦するなら、地面に刺したり置くだけで設置できるものが良いでしょう。倒れてしまうのが心配な場合は、地面や壁に固定するタイプを選んでください。
人工芝
一年中青々とした緑を楽しめて、メンテナンスも簡単な人工芝。天然芝と比べて初期費用はかかりますが、維持費がほとんど掛からないのもメリットのひとつです。
人工芝の施工は、整地→防草シート設置→人工芝の仮置き→カット→固定→仕上げ、が基本的な流れです。凸凹をなくして平らに整地する・芝目を揃えて人工芝を並べる、の2点に気を付けると綺麗に仕上げることができます。
難しい時はプロに相談しよう
ここまで、外構DIYを難易度別に紹介しましたが、不慣れで難しいと感じた場合や、資格が必要な工事については専門業者へ依頼するのがおすすめです。費用面が気になるときは、業者とDIYのハイブリッドで施工する方法も考えられるので、まずは気軽に業者へ相談してみると良いでしょう。
まとめ
外構は住まいの「顔」とも呼ばれ、住宅の印象を左右する大切な要素です。細部までこだわり抜いてDIYで施工したいと考える方も少なくありません。
業者への依頼もうまく取り入れながら、DIYで自分好みの外構作りにぜひ挑戦してみてください。