お家の日当たりが良いのは嬉しいこととですが、夏ともなれば「クーラーが効かない!」「窓の近くが暑い!」と、困ってしまうことも。電気代の高騰が続いている昨今、日当たりのよさも手放しに喜べません...。
そこで、夏の家の中をもっと涼しくしたい!というお悩みを持つ方に、窓に特化した暑さ対策を紹介します。
暑いのは窓のせい?
一軒家の暑さ対策と言えば、屋根材の変更や外壁の遮熱塗料を思い浮かべるかもしれません。でも、大規模なリフォーム工事は高額な費用がかかるため、ためらってしまいますよね。
そこで注目したいのが「窓」です。
YKK AP株式会社の調査によると、夏の住まいから出る熱の74%は窓から来ているそうです。外壁は12%、換気扇などは6%、屋根と床がそれぞれ4%という結果でした。
つまり、窓の断熱性や遮熱性を高めることは、屋根や外壁の対策よりも効果が高いと言えます。特に西日がよく当たる部屋の窓の断熱効果を高めることで、家全体の涼しさに関わってきますよ。暑い夏を少しでも快適に過ごすために、窓まわりを見直してみてはいかがでしょうか?
窓の断熱効果を高める方法
ここからは、窓の断熱効果を高める具体的な方法を紹介します。それぞれ数千円から購入でき、自分で簡単に取り付けられるものばかりです。ぜひ試してみてくださいね。
窓フィルム
窓ガラスに貼る遮熱フィルムは、太陽光や熱を遮断して室内の温度上昇を抑える効果があります。遮熱フィルムを貼るだけで、窓際の温度を最大で5〜6℃下げることができるという調査結果もあるほど。製品によっては紫外線をカットする効果もあります。お肌の日焼け対策はもちろん、家具やカーテンの色あせも防ぐので、お気に入りのインテリアが長持ちしますよ。
窓フィルムのお値段は1,000円以下のものから1万円程度とかなりお手頃。さらに、自分で簡単に貼り付けられるため、工事費用がかからないのもメリットです。
ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーン(ハニカムシェード)は、その名の通り、蜂の巣状の空気層が特徴です。空気層が断熱材の役割を果たし、室内の温度を快適に保ってくれます。窓の内側に設置すると外気の影響をシャットアウトするため、冷房や暖房の効きも良くなり、電気代の節約にもつながりますよ。また、ハニカムスクリーンは見た目がオシャレで、インテリアとしても楽しめるのが嬉しいポイントです。
費用はサイズにもよりますが、1万円前後で購入可能です。取り付け方法は主に2種類で、カーテンレールを利用するタイプ、突っ張り棒で固定するタイプです。どちらも家を傷つけずに設置できますよ。
オーニングやシェード
「オーニング」や「シェード」は、日差しや熱気を室内に入る前にカットする効果があります。特に、南向きや西向きの窓に設置する家庭が多いです。オーニングとシェードの違いは次の通りです。
オーニング
可動式の屋根で、日除けや雨除けとして使われます。カフェやレストランのテラスで見かける屋根、と言えば分かりやすいでしょうか。手動もしくは電動で開閉でき、必要に応じて出したり畳んだり、角度の調節も可能です。取付には工事が必要ですが、長期間にわたって効果を発揮します。
シェード
布製の日除けです。5,000円前後で買える上に、簡単に取り付けられるタイプが多く、暑さ対策として人気です。さまざまなデザインがあり、バルコニーやウッドデッキ・お庭の雰囲気に合わせて選べます。
この夏は、オーニングやシェードを活用して、涼しい住まいを実現しませんか。
カーテンライナー
「カーテンライナー」はビニール素材の布で、簡単に言うと、カーテンにもう一枚布をつけるイメージです。カーテンだけよりも、窓から入ってくる熱気や冷気を通しにくくなり、断熱効果が高まります。カーテンライナーは基本的に透明なので、今取り付けているカーテンと一緒に使っても自然光をしっかり取り入れられます。また、部屋のインテリアを邪魔しないのも助かります。
設置方法はとっても簡単。カーテンライナーの上部に穴があいているため、カーテンレールやカーテンフックに取り付けるだけでOKです。安いものだと2,000円前後で買えるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
断熱ボード
窓の断熱対策として二重窓にする方法がありますが、費用面も気になるところ。そこでおすすめなのが、ホームセンターや100均ショップで購入できる「断熱ボード」です。
「断熱パネル」「二重窓パネル」とも呼ばれ、窓の前に立てかけるだけで二重窓の効果を得られる手軽なアイテムです。窓ガラスとボードの間に空気層ができて、熱が室内に伝わりにくくなるため、温度上昇を防げるのです。
まとめ
今回は、窓の断熱効果を高める手軽な方法をご紹介しました。一軒家の暑さ対策というと、どうしても高額なリフォームを思い浮かべがちですが、窓まわりに少し工夫をするだけでも大きな改善が期待できます。
暑い夏を快適に過ごすために、ぜひ取り入れてみてください。
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