梅雨が明けて本格的な夏を迎えると、暑さのためにエアコンに頼る時間も長くなりますが、涼しい日はもちろんのこと、気温が上がる前の朝や、暑さがやわらぐ夕方からはできるだけ窓を開けて、自然のここちよい風を取り入れたいものです。
とはいえ夏場に問題になるのが、虫の被害。気温が高くなる夏は、さまざまな種類の虫がさかんに活動するようになり、虫に悩まされる機会が増えます。とりわけ、蚊、ゴキブリ、ハエといった衛生環境を悪化させる「衛生害虫」は、刺す、血を吸う、感染症の原因になるといった直接的な被害だけでなく、姿や羽音を不快に感じる人も少なくありません。
グリーンカーテン
最近は、つる性の植物でグリーンカーテンを仕立てたり、ガーデニングで野菜や花の栽培を楽しんだりする人が増え、ハチやアブラムシ、カメムシ、アオムシ、ケムシなど、さまざまな虫をたくさん呼び寄せる状況になっています。
玄関ドアや換気扇の排気口など、虫が室内に入ってくる経路はいくつかありますが、やはり多いのは「窓」からの侵入です。窓の開け閉めだけでなく、網戸を使っていても網目をすり抜けて小さな虫が入ってきたり、破れが侵入路になっていたりすることもあります。とくに夜は要注意。光を好むたくさんの虫たちが、照明で明るい室内に何とか入り込もうと集まってきます
あなたの家の窓辺は大丈夫?
虫にわずらわされることなく涼しい風を楽しむために、 次のようなことを試してみましょう。
- ■不用意に窓や網戸を開けない
- ■網戸のメンテナンスをする(網の張替え・フレームのゆるみの修理)
- ■グリーンカーテンを作る場合は、ゴーヤなど虫がつきにくい植物を選ぶ
- ■水は蚊の発生源になるので、庭やベランダに水をためないようにする
網戸の上手な使い方
最近は、網戸にも工夫がされており、小さな網目のものや、虫が寄りつきにくい素材を使用した商品が市販されています。
クリアネット網戸
細かい網目で防虫性をアップ。さらに糸を細くすることで、眺望性と通気性を向上。
網戸テラス
夏の夕暮れ、戸外で夕涼み。デッキのテラス屋根に、上げ下げロール網戸をセット。
人間も植物も虫も自然の一員。自然と上手に共存しながら、夏の暮らしを楽しみたいものですね
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