本日は、筋交いについてご説明します。
筋交いとは、柱と柱の間に斜めに入れて建築物の構造を補強する部材です。
地震力や風圧力などの水平荷重による軸組の変形を防ぐ役割があり、
バランスよく配置する事でねじれを生じにくくします。
材料の寸法により壁倍率が異なり、建築基準法施行令第46条では下記のようになっています。
(1)厚さ1.5㎝以上で幅9㎝以上の木材又は径9㎜以上の鉄筋の筋交いを入れた軸組・・・1
(2)厚さ3㎝以上で幅9㎝以上の木材の筋交いを入れた軸組 ・・・1.5
(3)厚さ4.5㎝以上で幅9㎝以上の木材の筋交いを入れた軸組・・・2
(4)9㎝角以上の木材の筋交いを入れた軸組・・・3
筋交いをたすき掛けにした場合は、(1)から(3)まではそれぞれの数値の2倍、
(4)は5の数値になります。
筋交いは通常、壁の中に隠れてしまうので表からは見えませんが、建物の種類や計画などで
露出させる場合もあります。
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