あけましておめでとうございます!本多和彦です。
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年改まり、新年を迎えました。
さらに来月2月の誕生日で後期高齢者となり、健康保険証も変わります。
なんとなくこれまでは老人にはなりたくないなどと思っては、
見た目だけでも60代くらいの恰好をしようとやっきになっていましたが、
書類上、どうあがいてもお前は老人のど真ん中にいるんだぞと、
隠していたものを目の前に見せられ、証拠を突き付けられたようで、
せっかく60代の気分を持続させていたのに、いい加減に夢をさませと、
認めたくない現実に引き戻されるのが
この"後期高齢者"というシステム?のような気がします。
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コロナ発生以来、行動範囲は極端に狭まり、毎日のルーティンがほぼ同じで
人との会話も少なくなり、いわば小さな島で暦のない毎日を送っているようなものだから、
3年前の体力気力がそう衰えているとも感じないので、
まさかいつの間に75歳になってしまったんだろうと戸惑っている次第です。
3年前は確かに72歳でした。
海外にも行きました、国内旅行もしました。
酒も毎日飲んでいました。
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改めて後期高齢者だと告げられて、3年前の自分に戻れるかというと、
気力はあるけど体力に自信なく、夜中に目が覚め、何度もトイレに行くことの恐れと、
睡眠の質の向上のためには酒を断酒とまではいかないが、
節酒を心掛けるようになったのは、まごうことなく老化が進んでることであり、
頭では納得しないけど身体の反応は正直で、
老人としての自分をやっと最近になって受け入れることが出来ました。
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正月はどこへも行かず、午前中はストレッチとウオーキング、
午後はテレビの前に寝ころび、録画していた番組を早送りで消化し、
夜は図書館から借りてきた本3冊を読み始めたら、
面白くて一気に読み終わりました。
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12月の暮れに近い土曜日、二人の孫(小3女、小2男)の子守りを頼まれ、
いつもは二人を連れてイオンシネマで漫画映画を見ていたのが、
その週は面白いのがないようで(孫たちの意見)、
孫たちの母親(私の娘-長女)から、
「じいちゃんは図書館に行ったことがないから、
連れて行ってじいちゃんの好きな本でも借りてくれば。」と孫たちに言えば、
「じいちゃん、行こう。本の借り方教えてあげるよ。」と孫たちに言われ、
それ以外の選択肢は思いつかず、あっても多分受け入れてもらえそうもないから、
ただ「うん!」とつぶやくだけ。
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いくらなんでも、これでも米沢市民かつ自称読書家、
市立図書館「ナセBA」くらい1度や2度は行ったことはあり、
駐車場の止め方も知ってはいるが、
孫たちの得意がって教えてくれるのに、水をさすのもなんだから、
初めてきたふりをして孫たちの先導を受ける。
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何度か来たことはあるが、本を借りようとは思わず、
つまり返すのがめんどうくさいので、いつもさらりと本棚を見て、
義理のある人が出品している絵なんか見て、
最長でも15分くらいで帰ってしまうので、じっくりと本棚を見るのは
初めてのことでした。
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そこで出会ったのは、二階の本棚の丁度入り口に近いところの本を、
タイトルが懐かしいので引き出して、パラパラとめくったところ、
だいぶ昔読んだことのある「浮かれ三亀松」、吉川潮著、が
シニアが見てものすごく楽な大きな活字となって上中下の3巻となってあり、
確か俺の本棚にはこの本があったはず、でもその本を読み返すより、
この本を借りて読んだ方がかなり楽なはずと、初めて本を借りてきました。
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孫たちはいつも借りなれているようで、一人で8冊も借りて受付で手続きをしていました。
2週間でこれ全部読むのかと聞いてみると、
読み終わらなければ電話すればあと2週間は借りられるから平気だと軽くいいます。
そんなもんかと思いましたが、我々の年代では借りたもは期限前には返すものと
教えられたような気がするんですがね・・・
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ところで、「浮かれ三亀松」という本、戦前戦後に爆発的に人気のあった寄席芸人、
柳家三亀松という人の一代記。
三味線一本で、都々逸、さのさ、人気歌舞伎役者の声帯模写、などで
一世を風靡した昔の芸人らしい芸人、三味線で寄席のトリをとったのは
三亀松が最初で最後らしい。
若いころ少しだけ芸人に憧れた時期がありました。
三亀松の影響が大きかったような気がしますね。
今の芸人さんで三亀松よりもうまい三味線語りの芸人はいません。
時代の制約からこれからもいないでしょうね。
ネットで見てください。それを見れば今年はきっといいことがありますよ!
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