こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
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早いものでお盆も過ぎて、あっという間に9月。
日に日に日が短く、夕方がすぐに暗くなり、えっ、やっぱりもう秋なんだなあと感じます。
毎年今頃は夜寝るときにエアコンを早めに切ってしまうと、夜中に暑くて汗びっしょりかいて目が覚め、
かといってほぼ裸同然のかっこうしてはタオルケット一枚で寝ていると、
身体が冷えきってまたしても夜中に目が覚めてしまいました。
それからが大変で、老齢の身ともなると夜中のトイレの回数が普段でも1・2回が
冷えた体になって目が覚めるとそこから30分おきにトイレに通うことになり、
熟睡できず朝方までうとうと状態が続き、つくづく歳は取りたくないものよと痛感している今日この頃です。
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思えば私は、春になるとなんとなくじっとしていられなくなり、どこかへ旅をしたくなります。
国外でも国内でも構わず、出来れば寒いところよりは暖かいところへと行きたくなります。
それは雪国で育った環境からくるのでしょうね。
暗く閉ざされた冬が去り、やっと明るく暖かい春を待ちわびていた解放感が旅にかられるのでしょう。
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そこへゆくと私にとっての秋は、紅葉を求めて旅をするというより、
周りが山に囲まれているわが町にはちょっと近くの山に向かえば美しい紅葉があり、
わざわざ遠くへ紅葉を見に出かける必要もなく、それよりも紅葉を肴に一杯というのが性に合ってるようです。
とくに私の大好きな歌は、
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白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ
若山牧水
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たいして強くもない私ですが、この歌を詠むと軽く冷で一升いけそうな気になります。
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村松友視著の「文士の酒 編集者の酒」のなかの一文にこんな素敵な文章があります。
「最高の酒の肴は、そこにいる人間そのものの匂いということになり、
具体的な肴、つまみ、あて、はその次に位する存在という結論が引き出されるのであります。」
「山海の珍味なんぞというけれど、酒のつまみや肴は、
酒を飲んでいる者同士の会話で十分ということもできるのだ。」
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秋の夜長、一人静かに酒を飲むのもいいもんでしょうが、
酒を飲むとやはり人恋しさが募り、ごく少数の友と語り合いながらほろほろと酔っぱらってくるのが至福の時じゃないでしょうか。
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