こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
最近、というより65歳を過ぎてから自由時間が圧倒的に増えてきて、
だからといって暇を持て余すわけでもなく、
なんとなく一日のルーティンをこなすうちに日が暮れて
コロナ以前は週に2回ほど会合という名目の飲み会があったのが、
コロナ勃発以来夕方6時にはほぼ30分のずれもなく自宅に帰っていたものの、
今年に入って断酒を継続しているので会合という名の飲み会でも、
ノンアルコールとウーロン茶のちゃんぽんで、
1時間もするとおなかがちゃぽんちゃぽんとなり、
2次会など行く気にもならず、8時半には自宅に戻っているのが常となりました。
毎日の午前中、自宅では朝日新聞を便所の中でざっと拾い読みをして、
気になる記事でもあれば切り取って会社にきてゆっくりと読み、
会社では山形新聞と日本経済新聞を時間をかけて読むのが日課のようになり、
この歳になって新聞を読むことの面白さが分かってきた次第です。
今更気づいても遅いというより、わが無知なる日常生活をさらすのも、
多分オレのような人が結構いるのではないかと思えて、
羞恥心はこのところ薄らいできました。
というより、新聞さえ購入してない家もどんどん増えてきたようで、
近い将来は新聞読んでいるのは年寄りくらいになり、いやその前に、
新聞社の倒産が相次ぐ時代がすぐそこまできているのかもしれません。
現役時代は忙しさにかまけて、というよりそれを理由に新聞はざっと目を通すだけで、
スポーツ欄は自分の好きなスポーツのひいきにしている選手や力士などが勝つと、
熟読しても政治経済にいたっては見出しだけ見て後は片付けてしまうから
累積した毎月の講読料は今考えればしごくもったいないと思ったものです。
こうやってゆっくり読むようになって初めて新聞の効用が理解できるようになりました。
つい先日、3月28日の朝日新聞の記事に面白いのが載っていました。
『作業服で知られるワークマンは、
社員にノルマを課さずに10期連続で最高益を更新した。
創業者の甥で、立役者の土屋哲雄専務に聞いた。
❝ノルマで縛りつける経営を昭和型と批判しています。
過大なノルマは一時的に売り上げが伸びても結局、長続きしない。
無理に頑張り、達成してしまう社員のほうがむしろ厄介。
その人が代われば売り上げが戻ってしまうからだ。
みんなが自然体で成長できる道こそ経営者は考えるべきだ。
今は、ノルマや過大な目標で縛り付ける昭和型の経営のほうが弊害が多いと思う。
私も含めて凡人が無理をせず、楽しく働ける仕組みづくりこそ大切だ。❞』
企業成長の秘密がここにあったんですね。
土屋専務は若い人かと思ったら、昭和27年生まれですから
私たち団塊の世代とかわらないわけです。
こういった柔軟性は一体どこからくるのでしょうね。
東京大学経済学部卒業し、三井物産入社、
その後三井物産デジタルを退社後、ワークマン専務に就任。
今のワークマンの業績を作った人だそうです。
時代の潮流を読む力、それに対する行動力などは、
年齢に関係ないものなのかもしれませんね。
読んでいて、土屋専務のことを調べていけばいくほどこの歳でも勇気づけられます。
だからといって、別に何をするわけでもありません。
土台、比較の対象にもなりません。釣鐘と提灯みたいなもんですから。
ワークマンが何故成長したかを知っただけでも、
新聞はありがたいもんだと改めて認識しました。
2022.04.07
一覧へ戻る