こんにちは!本多建設の本多和彦です。
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今年のお盆のお墓参りの帰り、家族全員で昼飯にラ
ーメンを食べに行き、どこのお店も混みあっていて
15分から20分待ちの行列に並びやっとの思いで
食べてきました。店の近くにコンビニがあったから
並んでいる間、時間つぶしに入って本棚を見ている
と「眠れないほど面白い平家物語」という文庫本が
目に着き、めくってみると簡単に読めそうなので買
ってきました。
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これが本当に面白いんです。というより、平家物語
という長い歴史小説が、大雑把に時系列で主な出来
事をわかりやすく書かれてあり、平家一族の系図を
見ながら読んでいくと、父・平忠盛から清盛に受け
継がれ、清盛の孫が滅亡するまでの栄枯盛衰物語が
理解出来ました。
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平家物語の一部の物語は、映画やテレビなどでは見
ていましたが、なにしろ登場人物が多く、さらに、
似たような名前ばかりで誰が誰なのか理解しずらく
若いころ何度か小説にも挑戦してきましたが、途中
で匙を投げてしまいました。
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私の年齢のせいなのか、それともコロナ禍における
日常の閉塞状態が続き、もうひとつ昔から知ってお
きたい歴史のなかに平家物語があって、外へ向かっ
て動けないものだから、たまたまこの本と出会い、
やっと平家物語の全体像が見えてきたような気がし
ます。
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平家物語は琵琶法師の語りから始まるといわれてま
す。ふと思い出したのは、今から40年以上も前に
「筑前琵琶で語る平家物語」という、当時ではCD
は存在しておらず、カセットテープで販売され、重
厚に装備された箱入り全六巻を買ったことを思い出
し、本棚を探したところ、みつかりました。多分、
当時買ってはみたものの、最初ちょっと聞いただけ
でよくわからず、面白くないものだから、捨てるに
は高価すぎるので棚の奥にしまっておいたのです。
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改めて聴けば、砂に水がしみいるようにわかるんで
すねー!琵琶の音がこんなにも物悲しく、こんなに
も激しく伝わるものかとしみじみ感じました。全六
巻聴き終えて、急に京都に行きたくなりました。
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これから秋が深まれば奥嵯峨の祇王寺の紅葉がきれ
いになります。さらに大原の寂光院などもいいでし
ょうねー。すべて平家物語のゆかりの寺です。
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コロナ禍の中、無為な時間を使っては、平家から鎌
倉幕府へ、三代将軍源実朝の歌集や、同時代に生き
た西行のことなどが気になりだし、買ってあった本
を引っ張り出しては、若年の頃の頭では理解できな
いものがこの歳になるともしかすると、わかるかも
しれないと思い込み、居眠りしながら妄想の中にい
る今日この頃です。
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2021.10.08
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