こんにちは! 本多和彦です。
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今もアマゾンで本を買い続けています。
本が届かない日はちょっと寂しくなります。
本を読むことより、注文し、届いた本の表紙を見ただけで満足します。
もはや中毒症といってもいいくらいです。
その中でも面白い本に出会えば、最後まで読み切ります。
最近の傾向は、物語を読むよりも、
著名人の随筆か落語の本か紀行文に惹かれます。
特に司馬遼太郎の随筆と紀行文に面白さを感じます。
というより、この歳になって初めて知った事柄への喜びと、
未だ知識欲旺盛である自分の若さを発見し、
そう忙しくはない毎日が、さらなる知識の高まりを目指して、
買うことと読むことで充実した日を送るようになってきそうです。
つまりはコロナのせいで、閉塞された日常の過ごし方になんらかの
活路を見出すための手段としては結果オーライなのかもしれません。
随筆で面白かったのにマーク・トゥエインの150の言葉」から
89番目:もしキリストがここにおられたら、決してなりたくないものがひとつある。-キリスト教徒
117番目:私にとって不愉快な人たちの多くは天国へ行っているだろう。
そう考えると、地獄へ行くのもまんざら悪くないね。
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司馬遼太郎の街道をゆく(30)「愛蘭土(アイルランド)紀行Ⅰ」のなかに
ビートルズの語源は何か?ということにふれてあり、その意外さにびっくりしました。
ビートルズ(Beatles)とは1960年代の若者文化を頂点に立ったイギリスのロック・グループです。
あまりにも有名なこのグループの名前の意味は、私は昔からカブト虫だと、
辞書も引くこともなくそう思っていました。
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この本ではその意味に諸説があり、似たつづりとして、
beetles(カブト虫)がありますが、イギリスにはカブト虫はいないそうです。
それに似たものとしてゴキブリのことをブラック・ビートルといったりもするので
ゴキブリを連想させながらかすかに狂わせるようにつづりの一字を
Eからaに変えてあるともいわれてます。
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もう一つの説は、当時、リヴァプールではビート(beat)音楽がさかんで、
このためバンドの名称も、ビート・ナニナニというのが多かったそうで、
その流行を逆手にとって「ビートのない」(beatless)というイメージをまず下に敷き、
しかもつづりは英語にないBeatlesとし、
発音だけは「びーとるず-カブト虫」とよませるようにした、と書いてありました。
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いずれにしてもリヴァプールという港町から出てきた
4人のチンピラが歴史に残るような有名人になる前は、
ロックという反体制の音楽を歌うには似合いのネーミングであったように思われます。
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アイルランドがどんな国か、
イギリスとの関わり合いがどのような歴史的経過をたどったのかなど、
この本を読んで少しだけ理解できました。
行動範囲が狭められた昨今、未だ知らぬ世界を知ることの面白さを、
読書によって満たされてはきたものの、
そろそろ現実的なアクションを求めるようになりました。
それは旅への渇望です。
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年齢的にも読書の継続は目が疲れ、集中力が持続せず、
さらに大事なことは記憶力の極端な減退が、
きのう読んだ本の内容を次の日にはほとんど思い出せず、
やはり行動することで自分の存在感を確認するしか手がありません。
今月中で2度目のワクチン接種が終わります。
さてすぐに外国は無理としても、国内でのローカルな電車を乗りつないで、
ポケットウイスキー片手にぶらぶらとした旅をしてみたいもんです。
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車中、酔っぱらって寝てしまい、
目が覚めたら「ここはどこ?俺はなんでここにいるの?・・・」なんて、
それこそ桃源郷に遊ぶ心境でしょうな。
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