こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
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朝日新聞で毎週水曜日の文芸欄に、
ピーター・J・マクミランというアイルランド生まれで、
「百人一首」や「伊勢物語」などを英訳して、
日本とアメリカで翻訳賞を受賞した人のコーナーがあります。
「詩歌奔遊」という題で、日本の古典の俳句や詩歌を英訳しているのを時々見ています。
9月30日の新聞に、松尾芭蕉の「笈の日記」から、
「米くるる友を今宵の月の客」を英訳したのが
「I enjoy with my friend,-who brought me rice,-the exquisite fullmoon of this night.」
*注-exquisite・・・この上もなく美しい
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芭蕉にたいして日頃の支援への感謝と親愛の情をユ-モアたっぷりに伝えている。
「良き友」と名月をともに愛でることができた
かけがいのない喜びが重ねあわされている。と、書いてあります。
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これには、徒然草の117段に
「良き友三つあり、一つには物くるる友」とあり、これを踏まえて句ができたとあります。
私はいずれも初めて見た句であり、徒然草の文章でしたので、
この英訳もなんとなくわかったのですが、
それより、117段の「良き友・・・」に惹かれ、
確か我が本棚に買っておいた徒然草の本があったはずと、探してみたら、
そう古くもない本が棚の片隅にありました。
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早速、117段読んでみました。面白いもんですねー!
吉田兼好という人の人間通には驚きます。
そしてクスッと笑っちゃいますね。
「友とするに悪しき者、七つあり。
一つには、身分が高く住む世界が違う人。
二つには、青二才。
三つには、病気をせず丈夫な人。
四つには、飲んだくれ。
五つには、血の気が多く、けんかっぱやい人
六つには。嘘つき。
七つには、欲張り。
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良き友、三つあり。
一つには、物をくれる人。
二つには、医者。
三つには、賢い人。」
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『悪しき者、七つあり』はなるほど、なるほどとわかります。
『良き友、三つあり』は、ふーん?となりませんか。たとえそれが本心でも。
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2020.10.08
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