こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
ほんとうに困りましたな。
一か月前のこのブログでは山形県で、新型コロナウイルス感染者がゼロで、
誰しもが最初の感染者にはなりたくないと緊張していましたが、やはりどこかに油断があったんでしょうね。
今日あたりでは20人を軽く超えたようです。
昨晩、安倍総理が緊急事態宣言をしましたが、なんてったって、「遅い!」、の一言でしょう。
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多分多くの皆さんもそうでしょうが、こんなに規則正しく毎日、
仕事が終わったら自宅にまっすぐ帰るということがあったでしょうか。
体の健康のためには確かに良いかもしれませんが、そろそろ精神的に窮屈感と不自由さに飽きてきて
四方囲まれた塀を突き破りたくなる衝動にかられてきます。
70歳を過ぎたこの年寄りでさえそう思うのですから、若い人の閉塞感はいかばかりかと同情しますね。
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こんなときだからこそ、旅をしたくなります。
自宅でテレビを見ていると、以前録画していた旅番組を見ては、うずうずしています。
手元に2年も前に買っていた沢木耕太郎の本が、そのうち長い旅をするときのお供にと、読まずに取っておいたのを
旅への渇望を満たされるかもしれないと読み始めました。
タイトルは「銀河を渡る」。
彼の代表作「深夜特急」の旅から始まる25年に渡る沢木耕太郎の好奇心の旅が書かれてあります。
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もしかしたら、コロナウイルスが終息したとしても、すぐには海外旅行などそう簡単にできないのではないかと訝ります。
とすれば今年いっぱいはおろか来年になったとしても、そう簡単に渡航はしにくくなるはずです。
目先を変えて国内の旅はどうだろう、それにしたって、これも年内はきついかもしれない。
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そんなことを考えながらこの本を読み進んでいくと、旅とは遠いところにいけばいいというのではない、
日数をかけるのが旅ではないという文章に出会い、なるほど、今の状況が厳しければ、
新たな自分の旅を見つけるのも大事なことで、今まで思わなかった身近にある旅を楽しむのも悪くないと思えてきました。
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「だが、私にとってその地図のルートは、具体的にはほとんど何もわからないも同然の道だった。
曖昧であやふやな点線のようなルート。
しかし、私が実際に歩くことで、その点線の中にある個々の点はひとつにつながり、実線になっていったのだ。
(中略)
それがどんな旅であってもいい。遠くサハラ砂漠に赴く旅でもいいし、一泊二日で近郊の桜の名所を訪ねる旅でもいい。
いや、日帰りで温泉に入るための旅でもいい。
大切なことは、一歩を踏み出すこと、そして点線のルートを実線にすることだ。
(中略)
どのような旅でも、その人が旅をいきいきと生きていれば、
そこに引かれる線は濃く、太いものになり、忘れがたいものになるだろう。
まず、一歩を。」
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早くこの第一歩を踏み出したいもんですなあー!
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2020.04.08
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