こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
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7月2日、落語家、桂歌丸が亡くなりました。
81歳と新聞に出ていました。
「笑点」の司会者の5代目を卒業し、入退院を
繰り返しながら高座に出ていましたが、
私は笑点の歌丸以外、彼の落語を聴いたことがありません。
三遊亭圓朝の怪談噺をライフワークにしていたと
今回初めて知りましたので、いつかCDで
聴いてみようかなと思っています。
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最近は落語ブームといわれ、寄席にもずいぶんと
人が入るようになりました。ちょっと前にも寄席に
行っていましたが、いつ行ってもそんなに混んでおらず、
ゆっくり座ることができたんですが、昨年あたりから
すぐに満席になるようになってしまい、あまり混むのも嫌ですが、
落語人口が増えるのは嬉しいことです。
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60歳を過ぎたころから年に2,3回は
上野の鈴本演芸場に行って落語や漫才、手品、紙切り、
漫談、俗曲などを聴いては楽しんでいましたが、
65歳からは2か月に1度は寄席通いのためだけに絞って、
日帰りで行くようになりました。
また改めて落語と落語界というものも勉強してきました。
たぶん昔から好きだったからでしょうね。
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落語家って何人いるか知っていますか?
2015年現在のデータでは、東京の落語界は545人、
大阪の落語家で246人、合計791人で、
その数は増え続けていますから、2018年現在では
もっと多くなっているはずです。
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東京の落語界には、落語協会、落語芸術協会、落語立川流、
五代目圓楽一門会の四派に分かれており、落語協会282人、
芸術協会150人、立川流58人、圓楽一門55人、
(2015年)となっています。
落語協会会長は四代目柳亭市馬、師匠は五代目柳家小さん、
50代半ばの若さで会長になり、
古典落語の正統を継ぐ実力も文句ない噺家です。
副会長に九代目林家正蔵(林家こぶ平改め)。
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落語芸術協会の会長が桂歌丸でしたから、次の会長は現在
副会長の三遊亭小遊三になるかもしれません。
立川流は談志が亡くなってからよくわかりません。
圓楽一門は、六代目三遊亭圓楽が代表者かもしれません。
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もともとは東京では落語協会と落語芸術協会の二つしか
ありませんでしたが、真打昇進試験をめぐり、
考え方が分かれて四つになってしまいました。
我々聴き手にとってはどうでもいいことなんですが、
師匠と弟子の関係を追っていくと、なんとなくその噺家の
落語の方向がわかるような気がします。
ここまで踏み込んでゆけば、寄席に通うのも
面白さがさらに深くなります。
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例えば上野鈴本演芸場には、
落語協会に属している芸人しか寄席には出られません。
浅草演芸ホールと池袋演芸場、新宿末広亭は
落語協会と落語芸術協会とが10日ごとに
交互出演と決められています。
立川流と圓楽一門は、これらの寄席には出られない
ということもわかってきます。
つまり、今人気者の笑点の司会者の春風亭昇太は
芸術協会に属しているので、上野鈴本演芸場では見られず、
ほかの寄席で10日交代のうち、落語芸術協会の出番の
ときだけとなります。
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こんなことも知っておくともっと落語や噺家が好きになりますよ。
古典落語は内容はほぼ同じですが、噺家によっては
それをアレンジしたり、芸の力で我々を引き込みます。
もっと入っていくと落語は笑う要素もあり、
怪談ものの恐ろしさもあり、日本古来から伝わる
語って聞かせる物語を堪能できる芸であることがわかってきます。
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こんなことを得意げに書いていますが、
暇人の余暇有効活用にはもってこいの遊びと
思ってください。
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2018.07.09
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