こんにちは! 本多建設の本多和彦です。
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あっという間に一年が過ぎようとしています。
歳をとればとるほど時間が早く流れます。実務から離れて4年になります。
毎日そう忙しくもないのに、一日が、一週間が、一ヶ月が、そして一年がどんどん過ぎてゆきます。
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現役の時はスケジュールがぎっしり詰まって、毎日それをこなしていくだけで、
いつも明日以降のことを考えていましたから、時間の速さに気づく暇もなかったから、
さして気にすることもなかったんでしょうね。
最近はスケジュールに空白がでると、一応毎日のルーテインは決めているものの、
別にノルマがあるわけでもないので、時々ふっと立ち止まり、過去を振り返ることが多くなります。
そんなとき、時の過ぎる速さを感じるのかもしれません。
振り返る過去の時間が長ければ長いほど、時間の量の多さに、速さを感じるんでしょうね。
つまりは歳を取って老人になってきたということですね。年が明ければ、また一つ歳を重ねます。
来年2月満70歳、古希を迎えます。
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二年ほど前から、ほぼ2ヶ月に一度の割合で友人と二人で東京日帰り旅行をしています。
目的は寄席に行って笑って、その後、下町の小洒落た居酒屋で美味しいものを食べて、
ちょっと一杯飲んで、帰ってくるだけですが、なかなかいいもんです。
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米沢を発ち、昼頃上野に着いて、まずは昼飯、必ず蕎麦を食べます。
神田やぶそばか神田のまつや、「神田やぶそば」は2,3年前火事で焼けてしまい、
新しく建て直しをして、藪総本家の味を残しています。「まつや」は今でも戦災から逃れたため、
木造の戦前の建物としてあり、池波正太郎が愛したそばやでもあります。
それから、「上野藪蕎麦」、「浅草藪蕎麦」と昔からのおそばやさんを探して食べ歩きするのも楽しみです。
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1時過ぎた頃、上野の鈴本演芸場か浅草演芸ホールの昼席に行き、寄席の雰囲気をたっぷり味わいます。
浅草演芸ホールはいつも混んでいるので、満員の時は隣の東洋館で万歳とコント専門の劇場で笑ってきます。
そこは昔、フランス座といって、ストリップ劇場だったところで、
ショウーの合間にコントがあり、渥美清、ビートたけし、萩本欽一などが出ていたことで有名です。
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4時半に終わって、それから飲みにくりだします。夕方5時前後ですと、たいがいのお店に予約なしでも十分はいれます。
浅草近辺ですとどじょうで知られる、「駒形どぜう」、隅田川沿いにあるうなぎの「前川」、
桜なべでは、吉原の「中江」、鍋料理の浅草の「東南(たつみ)」、
または神田まで行って、鶏すきの「ぼたん」、ここも戦災にあわず、
木造の昔風の建物で、玄関を入ると、半纏を着たじいさんが下足番をしています。格好いいもんです。
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5時から飲み始め、6時半にはおなかもいっぱいとなり、この歳ですから、お酒も丁度良く、
ほろほろとなって、上野に戻り、夜の7時20分発の新幹線に揺られて、缶ビール1本飲めば後は熟睡となり、
二人の老人のささやかな旅を満喫して一日が終わります。
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「閑中閑あり」
暇な中にも、充実した暇を遊ぶことこそ、若さの秘訣かもしれませんなあ!
2017.12.08
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