こんにちは! 本多建設の本多和彦です。 |
4日目シアトル空港を発ち、五大湖の西側にあるウイスコンシン |
州のワーソー市に向かいました。そこには木製サッシのメーカー |
があり、当時日本にも木製サッシがありましたが、値段が高すぎ |
て、一般住宅に使えませんでした。調べてみると比較的 |
リーズナブルな価格なのでこれは絶対輸入したいと思い、 |
工場見学に行きました。 |
ワーソー市はウイスコンシン州のほぼ真ん中に位置し、州自体 |
が緯度はワシントン州とオレゴン州と同じで、つまり季節はほぼ |
変わらす、内陸なので寒さは厳しいようです。私たちが着いた |
ときはうっすらと屋根に雪が覆い、洒落たアメリカの住宅街を |
見ていると、映画に出てくるような幻想的なクリスマスの風景 |
のようで、実にファンタスティックでした。 |
工場見学やサッシ会社の担当者との打ち合わせが早速始まり、 |
当然私は通訳をしてもらいながらの理解でしたが、通訳をして |
くれるのが、一緒に行った私の先輩でしたが、連日の通訳で |
かなり疲労が溜まっていたせいか、あまり私には話してくれない |
ようになり、しかたがないから私は一人で社内をぶらついたり |
していると、担当者がずーと私を追いかけてきて、英語で何か |
私に話しかけてくるのでした。 |
背が高く、多分2㍍近くあったようですし、黒人ほどではない |
色の黒さで、威圧的な雰囲気で話しをするので、「I CAN'T SPEEK |
ENGLISH !」と何度もいっているにもかかわらず、平気で話して |
くるのです。そのうち少しずつ話している内容が解ってきました。 |
「おまえ、ゴルフするのか?ハンディはいくつだ?ドライバーは |
どれくらい飛ぶのか?」 |
普通日本人は初めての人とゴルフの腕前を話すとき、俺は |
うまいんだなどとはいいません。大方の人は「そんなにうまくは |
ないですよ。」といいます。私も実際そんなにうまいほうでは |
ありませんから、そう言いました。そしたら彼、そうかお前は |
あまり上手じゃないんだな。俺はドライバーの飛距離は300ヤード |
は飛ぶぜ。教えてやろうか。教えてやるからうちのサッシを買って |
いけ。今日中にサインしろよ。多分冗談半分に話しているのは |
わかるのですが、最初はニコニコしながら適当な相づちを |
打っていたのが、途中でなんだかバカにされてるような気が次第 |
にしてきて、30分頭の中で英語の文章を考えて、彼に |
こう話しました。「OK !今すぐサインしてもいいよ。あんたが |
ドライバーでいつもOBなしで、300ヤード飛ばせるなら。」 |
彼いわく、「いつもOBなしで300ヤードはきついなあ。おまえ |
おもしろい男だなあ!」英語では「FUNNY BOY ! YOU ARE |
FUNNY !」というのがすぐにわかりました。大部彼との英語が |
馴染んできたのかもしれません。 |
彼は「JUST MOMENNT !」といってどこかへいってしまい、 |
しばらくすると、ゴルフボールやティやコーヒーマグカップを |
持ってきて、おまえにやるよと差し出しました。すべてそこの |
会社のネーム入りですから、彼の個人的なプレゼントではあり |
ませんが、その時気づいたのはFUNNY !でした。まさにジョーク |
が出来れば彼らは認めてくれるということです。 |
彼の態度がその時から親しさをもろに出して、私のへたくそな |
英語を理解しようとしたのです。その晩の夕食は実に楽しい |
雰囲気でした。少しずつ自分の中で外人恐怖症が薄れていく |
のがわかってきました。 |
何年か後に自分の仕事上の決断や積極性が培われてきた |
のはこのアメリカでの体験が大きかったことに気づきました。。 |
もしかすると人生のターニングポイントとなるくらい私に影響を |
与えてくれたのかもしれません。その時から自分が変わりました。 |
堂々と自己主張しようと。とにかくチャンスがあれば迷わずに |
攻めていこう。もしそれをやることで失敗しても後悔はしない。 |
後悔するの決断しないで、つまり行動しないときこそ起こるのだと。 |
3年後中国ビジネスを決断したとき、この体験があったから |
出来たのだと確信しています。失敗はしましたが後悔はいっさい |
ありませんでした。 |
私の人生にとって素晴らしい勉強になりましたから。 |
次回は中国に会社設立の話。 |
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