こんにちは! 本多建設の本多和彦です。 |
4月1日から社長職を息子作之助に譲り、私は会長となります。 |
実務は殆どありません。でも雑務が多くなり、なんだかんだと |
一日が過ぎてしまいそうな感じです。 |
会社のすぐそばに私の亡くなった両親の家があり、5,6年 |
前から私のつまり社長執務室として、仕事をしています。 |
これからもこのスタイルで続けますので、会社に置いてあった |
私の書籍関係をこちらに引っ越しをしました。ほとんどが個人所 |
有の小説で、自宅に置くところがなかったため、会社の二階の |
倉庫に置いてあったものです。およそ1000冊ほどありましたが |
この機会に半分以上処分をし、自分のお気に入りの本を |
移動しましたが、その9割はそのまま読まずに置くことに |
なるでしょうが、どうも処分する気にはなれませんでした。 |
私は気に入った作家の本を集中的に買っては読むタイプなの |
でその作家の著書はほとんど持つようになり、自然に増えて |
しまうのです。 |
私の大好きな作家は、 |
「三島由紀夫」「野坂昭如」「立原正秋」「壇一雄」 |
「坂口安吾」「織田作之助」「川口松太郎」「松本清張」 |
「司馬遼太郎」「浅田次郎」「船戸与一」「大沢在昌」 |
「沢木耕太郎」「岡本綺堂」「池波正太郎」「山本一力」 |
[落合信彦」「高木彬光」 |
上記の作家の作品は8割以上持っています。 |
なかでも「織田作之助」という作家が好きで、昭和40年代の |
中頃に全集が発刊され、すべて購入し読み上げました。 |
有名なのは「夫婦善哉」という作品で、映画にもなり大ヒットし |
たものです。主人公の柳吉を森繁久弥が演じ、相手役の蝶子 |
は淡島千景でした。 |
大阪の化粧問屋の跡取り息子の柳吉は、女房、子供がいる |
のに、曾根崎新地では売れっ妓の芸者蝶子と駆け落ちし、 |
実家から勘当される。二人は生活に困るのだが、蝶子は一生 |
懸命働き、柳吉を養っていくが、ボンボン気質の抜けない柳吉 |
は蝶子から小遣いをせびっては安カフェで遊びほうけていた。 |
しっかり者の女房と生活能力のない亭主との生活が喧嘩し |
ながら続いていくのだが、柳吉の父親の死によって、完全に |
実家から絶縁となり、ある日柳吉と蝶子は法善寺境内の |
「めおとぜんざい」へ行った。そこのぜんざいを注文すると、 |
夫婦の意味で一人に二杯ずつ持ってくる店で、柳吉は蝶子 |
にその由来を説明するが、蝶子は |
「一人より夫婦(めおと)のほうが良えいうことでっしゃろ」 |
喧嘩しながらもこの先仲良ういきましょな・・・と言いたかった |
ようで、柳吉は |
「せやせや、おばはん、これからもたのむで・・・」 |
映画ではここで幕切れとなったように思います。 |
私は小説も映画も両方見ていますが、男と女の業と、夫婦仲 |
の行き着く先は「一人より夫婦のほうが良えということでっしゃ |
ろな」ということではないかなと思うようになりました。 |
森繁の飄々とした頼りなげな演技と、淡島の世話女房でありな |
がら、しっかりものというコンビの妙は素晴らしい作品になったと |
思います。 |
ちなみにあまりにも織田作之助に傾倒したせいもあり、我が |
息子の名前を「作之助」とした由来でもあります。 |
2013.03.26 |
新築・リフォームのことならホンダホームズまで!!
株式会社 本多建設
E-mail info@hondahomes.com
TEL 0238-21-5100
FAX 0238-21-4458
〒992-0047 山形県米沢市徳町7-52
一覧へ戻る