蛍光灯の2027年問題とは?
蛍光灯は2027年末までに製造・輸出入禁止?
「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議(2023年)にて、直管蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することが合意されました。
これにより2026年末での製造・輸出入禁止が既に決まっている電球形&コンパクト形蛍光灯と合わせ、全ての一般照明用蛍光灯の製造終了が見込まれます。
蛍光灯は2027年末で製造輸出入禁止になります!
在庫の使用は可能ですが、今のうちにLED照明に取替をご検討されてはいかがでしょうか?
LED照明の導入を先送りすると起きるさまざまなリスクと蛍光灯やLED照明の値上げ状況を詳しくご紹介します。
蛍光灯の値上げと品不足
蛍光灯は、原材料価格、物流コスト、海外での人件費高騰などを理由に生産終了や値上げが進んでいます。蛍光灯製造禁止への合意により、在庫確保のために蛍光灯が品不足となるリスクがあります。
LED照明の値上がり
LED照明は樹脂・鋼材などの材料価格の高騰により、2022年に引き続き多くのメーカーで値上げをしました。今後も値上げの可能性があるため、導入を「先送り」にすると高い買い物になるリスクがあります。
LED照明のメリット
長寿命で低消費電力
LED照明(電球)は、白熱電球に比べ消費電力は約8分の1、寿命は蛍光灯の約4倍(約4万時間)です。エコで電気代もお得!
赤外線放射、紫外線放射が少ない
従来の蛍光ランプは微量ながら紫外線を放出しており、美術品等の損傷が懸念されていますが、LEDは赤外線・紫外線の放射がほとんど無いため、一部の美術館などで導入が始まっています。
衝撃に強く壊れにくい
LEDは、フィラメント(電球内の金属線で光を発する部分)やガラスなどが使用されていないため、振動や衝撃にとても強い。
低温でも発光効率が低下しない
蛍光ランプは極端な低温になると発光効率が悪く、なかなか点灯しないことがありますが、LED照明は、低温でも効率が変わらないのですぐに明るくなります。
即応性に優れる
LEDの点滅応答速度は、白熱電球の約1000倍と言われます。電源のON/OFFは他のランプでは寿命を縮める可能性もありますが、LEDは高速のスイッチングが得意。ON/OFFが多いトイレや洗面所などの照明に適しており、また、光の情報伝送にも応用されています。
水銀を使用しないから環境に優しい
蛍光灯には水銀が使用されていますが、LEDは一切使用していません。水銀による環境汚染は、大きな社会問題。この点でもLED照明は、環境にやさしいと言えます。
早めにLEDに切り替えましょう!
蛍光灯をLEDに交換する場合、照明器具との組み合わせが不適切等で、発煙や火災など重大事故につながる恐れがあります。できれば照明器具ごとに交換することをお勧めいたします。
そうしますと、電気工事だけでなくクロスの貼り替えなども合わせて行う必要が出てきます。ぜひ設置ご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。