★後退部分を利用し、建ぺい率に算入されない「中庭」を設計
建物を減築した部分は、中庭として活用できるよう設計。レッドシダーを張った壁で囲うことで、外部からの視線が気にならない家族だけの外空間が生まれました。壁の一部は風通しの良いスリットとブロックを採用し、内側の一角に植栽スペースを設け、中庭にいる時間をより楽しんでいただくための演出も。
★オーナーの工夫次第で、多目的に使える土間のダイニング
自転車の整備をしたり、ヨガをしたり、はたまたゲストを招いてホームパーティーを楽しんだり。多目的に使える土間のダイニングは、アイデア次第でその可能性は無限大に広がります。床をタイル仕上げにしているため、多少ラフに扱ってもお手入れしやすい点も魅力のひとつ。冬場の寒さ対策として床暖房も完備し、季節を問わず、大活躍すること間違いなし! また、通常よりも床を下げた(基礎のなかにフロアレベルがくるように設計する)ことで、天井高が2m60cm以上になり、コンパクトな空間でも開放感を味わえるデザインにしました。
★空間を美しく間仕切るモダンな障子
土間ダイニングと和室の間に設けた障子は「和」の雰囲気に寄りすぎず、「モダン」なエッセンスを加え、美しさにこだわったオリジナルデザインに。障子を壁に格納すれば、ダイニングと和室の天井がつながり、抜け感と広さが生まれます。障子を引き出して間仕切れば、ダイニングと和室がそれぞれ「個」の空間に分かれ、心地よい『籠り感』を味わえる設計となっています。
★主寝室、客間、リビングとしても活躍する和室スペース
ダイニングから40cm上がった和室は、ゆっくりと腰を落ち着けられる寛ぎの空間です。既存の窓位置を変えることなく、まったく異なった雰囲気の空間に生まれ変わりました。ダイニングと隣接しているため、リビングのような使い方もできますし、オーナーの主寝室やゲストに泊まっていただける客間としても活用できます。旅館のようなスタイルで短い動線を意識したトイレスペースは、落ち着いた色でコーディネートし、和室のイメージにあわせて畳調のフロアを採用しました。
★床下収納を兼ね備えた小上がり和室
リビングの隣りに設けた小上がり和室は、就寝スペースとして活用できる空間です。床から40cm上がった空間が生まれることで、視線も上向きになり、広がりを感じられるというメリットがあります。また、畳の下はすべて収納として使うことができるため、狭小住宅が抱える収納問題の解決に大きく貢献します。畳の高さに合わせた地窓は、外の格子と組み合わせることで、意匠性だけでなく、防犯性を高めています。
★調質作用と消臭効果のあるエコカラットで、快適なサニタリールーム
LIXILのエコカラットを壁に採用したサニタリスペースは、洗濯室と部屋干し、そしてトイレを兼ねた空間として設計。湿気がこもりやすく、臭いも気になるスペースには、調質作用と消臭効果のあるエコカラットがオススメです。機能面だけでなく、モノトーンで落ち着いた空間を演出するデザイン性も魅力のひとつです。