きっかけは風呂の給湯器が壊れたことでした。家は中古の一軒家を買ったんです。買った時点でそこそこ古い家でしたし、息子たちが剥がしてしまった壁紙がそのままになっていて、控えめに言っても綺麗な状態ではありませんでした。 どうせ給湯器を交換するのであれば風呂のリフォームをしようということになり、さらに妻がキッチンもリフォームしたいとなり、最終的にいっそのこと気になる部分を全部リフォームをしようという話になりました。そのため水回りやキッチン、その他クロスなども含めてリフォームすることに決めました。 私自身建築デザイナーではあるのですが、仕事の関係先だと気を使うという気持ちもあり、仕事関係ではないところへご依頼させていただきたいなと思っていました。ウッドテックキムラさんに依頼させていただいた一番の理由は、実家が昔からお世話になっていたからです。実家がキムラさんのすぐ近くにあり、以前床の張替えをお願いしたことがありました。その後も営業の方が時々様子を見にきてくださったり、信頼できると感じたのが大きな理由でした。 また、後から思い出したのですが、こちらの社屋が完成して公開されていらっしゃった時、実はお伺いしたことがあり、社長自ら案内していただきました。
担当者コメント
LIXILリフォームショップウッドテックキムラ 営業 蝦名
それだけで主役になるWOODONEのフレームキッチンが、名脇役として存在。全面で主張するラワンの風合いと、目透かしの凹凸による陰影を生かしたシンプルで線と平面からなるワークキャビネット。上部には同じラワン材を使用したシンプルな棚が、キッチンの目線を分割し、ギャラリースペースのような存在に。このキッチン空間に似合うのはWOODONEのフレームキッチン。 リノベーションで変更しなかった窓も、丁寧なつくりの料理道具が整頓されることで、丁度いいエモさとなっている。ラワンの色合いと、竹や木、藁などの調理器具の色合いが溶け合い、暗いキッチンパネルがまるで京都のおくどさんのように写真に映える。 完工時、キッチンやラワンのキャビネットの美しさをフレームに収めきることが出来なかった。それぞれのプロダクトとしての完成度は高いが、構造的にシンプルでどう写真として表現していいかわからなくなってしまった。完工の直後というものは、なにもない状態として撮影できる最後のタイミングだが、ある考えからそれ以上シャッターをきることをしなかった。 引渡からしばらくして、このタイミングだと言うときが来て撮影をお願いした。完工直後のシャッターのキレの悪さとは打って違って、シャッターを切る指が止まることはなかった。調理器具、食器、調味料入れ、植物・・・それらをこのキッチンがいかに引き立てることか。このキッチンはリビングの主役にして、すべてのものを主役に昇華させる存在だったのだと改めて認識した。 おろしたての服を着ると背筋が伸びるように、住まいの空間が変わると、ライフスタイルもこうしたい!という夢に近づくような気がする。 リフォームやリノベーションには機能性のアップは命題であるが、どのような住み方がしたいか?という夢を叶えるのも大きな目的の一つだと思う。 静かな写真。昼にはゆったりとした時間が流れ、それでも、友達や家族が集まるとにぎやかな楽しいひと時が流れる。しっとりとした設備やインテリアの風合いに、家族の明るさがよく映える空間。