キッチンにからみた大空間
お客様の当初からのご希望で、再利用できる建具は再利用し、梁や鴨居も既存のまま使用しました。また、キッチンは段差がかなりあり、土間スペースを通らないといけなかった空間が床を組むことで生活動線も改善。キッチンから見ると吹抜けとリビング、そして2階のフリースペースまでも見渡せる大空間が広がります。梁や鴨居、2階の造作手摺を塗装し、建具も出来るだけ既存のものを使用し、和の雰囲気は損なわない空間になりました。また、奥様のこだわりでステンドガラスと写真には写っていませんが、キッチン前の腰壁にはモザイクタイルが貼ってあり、大正ロマン風を実現できました。
2階のフリースペースは勾配天井にして圧迫感を排除
もともとは、大壁でフラット天井、天井高さも1m60㎝ぐらいで、壁仕上げは木質パネルで天井仕上げはクロスでした。天井をフラット天井から、勾配天井に替え開放的に。柱、梁、母屋は既存を利用してお子様もご夫婦も満足空間へ。階段部分の出入り口は、壁を腰壁にしてドア無しで1階と2階の空間を縦軸でつながりました。お子様が保育園児から小中学生と成長されても遊び場としても勉強スペースとしてもフル活用でき、奥様も子供の気配をいつでも感じられる空間を実現。
ご主人の寝室へ
2階の使用していなかった小屋裏物置を居室空間へ。もともとは出入り口が1階の土間からの登り口でほとんど活用がなかった空間を2階の洋室からの出入り口に変えました。こちらもフラット天井を勾配天井にすることで、十分な寝室スペースに。梁や鴨居は既存のものを塗装して、方杖は補強の為、当社で施工しました。窓は断熱サッシに入替、勾配天井にも断熱材を入れることでご主人様の寝室及び趣味室として快適空間に。
古き良き時代をそのままに
玄関のスペースとしては、既存の大きさのままですが玄関横からダイニングキッチンへ行けるように写真には写ってませんが、隣の部屋の壁を抜き片引き戸を設けて動線をUPしました。玄関廻りは既存の建具や使っていなかった竹を再利用。壁は漆喰を塗り、下段は塗装で対応しました。玄関引き戸も断熱サッシに入替て外見も性能も良くなりました。ステンドガラスは施主様の支給で、大正ロマン風に。
床は現代風でも古民家でも合う無垢材を
改修前は和室の畳敷きでしたが、リビング空間を広げる為にダイニングと同じ無垢材を使用。床材は無垢のホワイトオークをチョイス。現代と古き時代が混じっても違和感はありません。ダイニングキッチンからの続きでも違和感なく居住空間を演出します。
玄関戸も刷新
玄関戸も断熱タイプのものを入れ、デザインも施主様チョイスのお家にあるものを。玄関廻りの木部も塗装してスッキリと。