こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
新宿にあるLIXILショールーム東京に「住まいStudio 」という施設があります。
快適暮らし体験として「昔の家」「今の家」「これからの家」を実際に体感できる今のところ日本で唯一の施設です。
「昔の家」
日本で初めてできた省エネ基準の家です。
昔の家の仕様はこうです。
無断熱の家も多かった時代に壁、天井、床にグラスウールを採用しました。
窓のガラスはまだ単板ガラスです。
今でもこの仕様の家は多く建っています。
「今の家」
今の家は平成28年基準の省エネ基準。
HEAT20のG2レベルの断熱性能
2030年まで大丈夫なレベルです。
ZEHの基準が6地域でUa値0.56以下ですから、ZEH基準を大きく上回っています。
断熱材もスーパーウォールと同じ硬質ウレタンフォームになりました。
サッシはサーモスX Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
冬の想定で外気温を0℃に設定し、それぞれの家に入って部屋の温度や居心地の違いを体感するわけです。
「昔の家」は暖房しているせいか、入った瞬間は思ったほど寒いとは思いませんでしたが、しばらくすると足元がヒンヤリして居心地が悪いです。
もちろん単板ガラスの窓は結露しています。
隣の無暖房の部屋に移ると、寒くて居られないほどです。
特に床はスリッパを脱ぐとこんな感じになります。
私の足が蒸れているわけではありませんよ!
皆さんこうなっていました。
「今の家」になると少しは良いのですが、やはり無暖房の部屋はとても寒いです。
両方とも暖房している部屋から無暖房の廊下やトイレ、脱衣場に行くと急に寒くなり、ヒートショックが起こる可能性があるなということがよくわかります。
「これからの家」は全体的に暖かく、スリッパ無しでも足が冷たくなりません。
無暖房の部屋に行っても、大きな温度の違いを感じませんでした。
それぞれの部屋をサーモカメラで写すとこうです。
色を見ると一目瞭然ですね。
「これからの家」は全体が黄色い同じ色なのに対して、「昔の家」「今の家」は全体に青っぽく更に室内の上下で温度差があるのがわかります。
部屋の上下の温度差が4℃以上あると人は不快になるそうです。
これでは不快なわけですね。
エアコンにかかる光熱費(電気代)を見ると昔の家の年間28,000円に対し、今の家は13,000円と約半額、これからの家では7,000円と1/4です!
暖房をしている部屋と隣接の無暖房の部屋の温度差を図にすると、こうなります。
部屋間の温度差が5℃以上あるとヒートショックの危険があります。
「昔の家」では11℃、「今の家」でも9℃あります。
寒い時期には危険がありますね。
近畿大学の岩前教授の研究では、断熱性の高い家に住むことで、様々な健康改善効果があることが分かっています。
最後に、住む人の生活イメージを見てください。
「昔の家」では、ストーブにこたつ、お母さんは冬の格好をしてスリッパを履いて台所仕事をしています。猫もこたつで丸まっています。
「今の家」になると、こたつではなくエアコンで良いようですが、よく見るとカーペットに電気が繋がっています。電気カーペットですね。お母さんも少し薄着になりました。猫はカーペットの上で寝ています。
「これからの家」では、エアコンだけになり、床にも何も敷かずに生活しています。子供達は半袖短パンでとても活発に遊んでいますね。もちろんスリッパは履いていません。お母さんも半袖になっています。
つまり、断熱性能(気密も重要です)が、生活のスタイル、暮らしを変えるということです。
実際に温度差を体験してそのことがよく実感できました。
施設は断熱性能だけではなく、夏の南面と西面からの日差しを遮り、冬は積極的に取り入れる方法や、サッシの違いによる温度や結露の違い、換気の重要性など、体験しながら勉強することが出来ます。
東京に行かれることがあれば、ぜひご家族で足を運んでみて下さい。
完全予約制なので、事前にご連絡いただければ、予約もできますよ。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」