こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
2日間『結露』がなぜ起こるかと、『結露』は恐いという話をしました。
では、『結露』を発生させないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
その前に、ちょっとおさらいです。
空気に含まれる水蒸気は・・・
・空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができる
・水蒸気は家中で同じ湿度になろうとするので、比湿の高いところから低いところへ流れる
・水蒸気の粒子は0.0004μmと非常に小さく、基本的にどこでも通り抜けることができる
という特徴を持っています。
なので、キッチンで調理をして発生した大量の水蒸気は壁やドアなどを通り抜けて温度が低いところに流れていき、露点温度以下になると結露します。
家の中で温度が低い、普段使っていない北側の部屋や押入の中、そしてサッシや窓ガラスに結露が多く発生します。
結露を防ぐ最も効果的な方法は、家の中の温度差を極力小さくすることです。
この場合の温度は、室温だけでなく表面温度が大事です。
家全体が高気密・高断熱であれば、温度差が少なく、外の湿気が思わぬところから入ってこないので、結露の心配は極端に少なくなります。
つまり、家の結露を防ぐ方法は次のようになります。
・露点温度以下になる部屋(壁や窓の表面も)をなくす(断熱)
・家全体の温度を上げ、空気の容積を増やす(暖房)
・室内の空気に含まれる水分量を減らす(除湿・換気)
窓が結露するという場合は、窓(サッシ)の断熱性能が劣っているので、ガラスをペアガラスにする、サッシを断熱サッシに取り替える、内窓を取り付けるなどの対策が有効です。
押入や北側の使っていない部屋の隅などが結露し、カビが生える場合には、換気が必要です。
扇風機やサーキュレーターで風を動かしましょう。
暖房器具では、開放型石油ファンヒーターや石油ストーブなど燃焼系の暖房器具は水蒸気を大量に発生するので湿度が上がり、水蒸気を多く含んだ暖かい空気が冷えた壁や窓ガラスに触れることにより結露を引き起こします。
エアコンやオイルヒーターのように空気を温めるだけの暖房機がおススメです。
ただ、水蒸気量はそのままで温度が上がると、相対湿度は下がりますので、「エアコンは乾燥するので苦手」ということになるのでしょうね。
機器のメリット・デメリットを知ったうえで使い分けてください。
まとめとして、冬に結露を発生させないためには、断熱性能の高いサッシ・窓により断熱して家中の温度差がないようにし、更に家の隅々まで行きわたる計画換気を行うことです。
そのためには、家を計画・設計するうえで、断熱・気密・冷暖房・換気のことを理解し、どれ一つでもいい加減に行ってはいけません。
リフォームにおいても、少なくとも断熱と換気については、考慮する必要があります。
結露のない快適な家で健康で幸せな暮らしを実現しましょう。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」