こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
今年の初め(1月)の情報になりますが、『住宅内の室温の変化が居住者の健康に与える影響とは?』~断熱改修等による居住者の健康への影響調査 中間報告(第3回)~を国土交通省が発表しました。
http://www.mlit.go.jp/common/001270049.pdf
前回の中間発表では、居間の室温が与える健康への影響として次のようなことが発表されています。
・室内の温度が低いほど血圧が高い
・高齢者ほど影響が大きい
・断熱改修で血圧が改善
・室温が低いほど心電図異常所見等が多い
・就寝室温が低いほど夜間頻尿のリスクが高い
・断熱改修で夜間頻尿が改善
・居間または脱衣所の室温が低いと熱め入浴の確率が高い
・床近傍室温の低い住宅では様々な疾病・症状を持つ人が多い
・断熱改修による室温上昇により住宅内の身体活動量が増加
これは、私が言っているのではありません。
医療福祉や建築関係の大学教授などが実験結果をもとに意見をまとめ、国が発表したものです。
今回の中間報告で発表されたのは、上記の項目に対しデータを充実させたものです。
・室温が年間を通じて安定している住宅では、居住者の血圧の季節差が顕著に少ない
室温安定群は起床時の血圧も安定していることがわかります。
・居住者の血圧は、部屋間の温度差が大きく床近傍の室温が低い住宅で高い
寝室と居間共に18℃の場合:130mmHg
寝室10℃、居間18℃の場合:132mmHg
その血圧差:2mmHgです。
部屋の温度差が血圧の差になるというデータが示されました。
そして、部屋の上下の温度差も重要というデータが下表です。
床上1m :1℃上昇で血圧が0.68mmHg下がる
床近傍 :1℃上昇で血圧が0.81mmHg下がる
・断熱改修後に、居住者の起床時の最高血圧が低下
断熱改修した家に住むことで、最高血圧で3.5mmHg、最低血圧が1.5mmHg下がりました。
・室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が多い
室温の低い家に住む人は、総コレステロール値が基準範囲を超える220mg/dL以上の割合は2.6倍です!
心電図の異常所見がある場合も、寒冷群が1.9倍です!
・就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状の人が多い
室温維持を「1」とした場合、室温上昇群は0.5倍と半減、室温下降群は1.8倍と増加しています!
・床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が多い
室温が温暖な方が様々な疾病・症状が減るということがわかります
・断熱改修による室温上昇により住宅内の身体活動量が増加
断熱改修前と断熱改修後の活動量を比較したところ、男性・女性ともに活動量の増加が見られました。
65歳未満男性の場合:活動時間が約23分増加。
65歳以上の男性場合:活動時間が約35分増加。
65歳未満の女性場合:活動時間が約27分増加。
65歳以上の女性場合:活動時間が約33分増加。
詳しく見ると、男性の場合、コタツが不要になった場合に活動量が増えています。
また、脱衣所の暖房が不要になった場合には男女とも活動量が増えているのが特徴です。
家の断熱と健康について、国も本腰を入れて研究しています。
断熱性能を上げると、家が温かくなり、生活習慣が変わり身体活動量が増えることにより疾病や症状が減るという好循環になっているようです。
私が言っているのではありませんよ!
国が正式に発表しているんです!!
大事なことなので2回言いました(^_^;;
家の断熱、見直してみませんか?
ご相談はどうぞお気軽に。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」