こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
週末は、所属するライオンズクラブの地区年次大会に参加してきました。
その中で、糖尿病に関しての特別講演会があり、非常にわかりやすくためになったのでご紹介します。
ライオンズクラブでは、世界で糖尿病予防に関する啓蒙活動を行っており、この講演会もその一つです。
講師は都城にある宮永病院糖尿病センターの西勇一先生です。
糖尿病患者は1950年代から比べて50倍以上の患者数になっています。
現在糖尿病患者は1000万人、予備軍も1000万人、合わせて2000万人!もいます。
そんな病気はほかにありません。
当時と比べて摂取カロリーはあまり変わっておらず、脂質の割合が増えています。
また自動車の保有台数が飛躍的に増えており、それによる歩行習慣の減少からくる運動不足があります。
脂肪の取り過ぎと運動不足が原因です。
糖尿病には1型と2型があり、今回の事例は2型糖尿病に対するものです。
糖尿病患者は、40代では13人に一人、50代では、8人に一人、60代では5人に一人、70代以上では4人に一人います。
まちを歩いている人のうち糖尿病患者はこんな感じ!(イメージです)
治療を受けている人の割合は、77%、受けていない人は23%
40代だと治療を受けている人は、58%、受けていない人は42%
という風に、若い人ほど治療を受けていない状況がわかります。
ここで問題です。
Q1.糖尿病は治る ウソ?ホント?
答えは・・・
つまり、「治る」ということについては、ウソ!が正解です。
糖尿病を完治させることは、今の医療ではできません。
ずっと治療を続けながら血糖値をコントロールすることが必要です。
では、
Q2. インスリン注射を始めたらやめられない ウソ? ホント?
膵臓の中の膵島にあるベータ細胞がインスリンを出します。
血糖値が上がると膵臓のベータ細胞に命令をしてインスリンを出して血糖値を下げます。
血糖値が高い状態が続くと、ベータ細胞が疲れてしいます。
少し休ませるとベータ細胞は復活しますが、あまりにも血糖値が高い状態が続くとついにはベータ細胞が死んでしまい、一度死んだら再生しません。
そうなると、インスリン注射を打ち続けなければ、血糖値のコントロールができません。
そこがインスリン注射を始めたらやめられないと言われるところです。
しかし、ベータ細胞が疲れている状態の場合は、インスリン注射を打つことにより、ベータ細胞を休ませることができ、回復することがあります。
そうするとインスリン注射をやめても大丈夫ということになります。
医者からインスリン注射を勧められると、9割以上の方が「食事も運動も頑張りますから、注射じゃなくもう少し様子を見てくれませんか?」といいますが、できるだけ早く、ベータ細胞が死なないうちにインスリン注射を始めることが大事です。
よって、答えはウソ!です。
Q3.糖尿病は「尿に糖」が出る病気である ウソ? ホント?
血糖値は食事のあと急激に上がり、時間とともに下がります。
尿に「糖」が出るのは血糖値がその人の閾値を超えた時で、いつも超えているわけではありません。
したがって、採尿のタイミングにより糖が出たり出なかったりします。
尿に糖が出ないから糖尿病でないとは言えません。
しかし、一度でも尿に糖が出たら、それは糖尿病です。
糖尿病の診断は尿ではなく血液検査(血糖値およびHbA1c)で行います。
答えは、ウソ!です。
最後に、糖尿病(予備軍を含めて)と診断されたとしても恐れないでください。
糖尿病は一病息災です。
適切なバランスと量の食事と適度な運動は、糖尿病だけでなく、様々な病気の予防や治療に役立ちます。
しっかりと管理することで、糖尿病でない人よりも健康に生活している人もたくさんいます。
とてもわかりやすく、糖尿病に対する気持ちが前向きになるお話でした。
宮永病院糖尿病センター西先生ありがとうございました。
そして、この講演会を開催してくれた、ライオンズクラブ国際協会337-B地区 献眼・献腎・献血推進・糖尿病予防委員会の皆さん、ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」