こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
昨日、大和ハウスの型式認定不適合の話題を書きましたが、今日は大和ハウスに代表される鉄骨プレハブ系住宅についてお話します。
鉄骨系のハウスメーカーが必ず言うのが、鉄骨は「地震に強い」ということです。
また、錆びなければ耐久性が高いということも特徴の一つです。
昨日もお話ししましたが、鉄骨造で2階建て以上の場合、構造計算をしなければなりません。
ハウスメーカーでは、それを省略するために「型式認定」を受けています。
しかしその「型式認定」が本来の建築基準法の規定以上の仕様になっているかどうかはわかりません。
ハウスメーカーの営業マンに聞いてみてください。
「型式認定を受けているので大丈夫です」という以外の答えは返ってこないと思います。
また、鉄骨造は地震の際揺れます。
私も重量鉄骨3階建てに住んでいますが、地震の時には非常に揺れます!!
揺れて地震力を逃がしているので当たり前ですしそれでいいのですが、揺れます!
今どきは、制振装置を付けたりして揺れを抑えているメーカーもあります。
次に、鉄は木に比べて熱伝導率が非常に高く熱を伝えやすい素材です。
熱を伝えやすいということは、夏の暑さ、冬の寒さを伝えやすいということになります。
特に屋根と壁の中の断熱がとてもむつかしいです。
断熱性能を完璧に連続させないとならないのですが、断熱材と鉄骨が隣合わさると、鉄骨部分で断熱欠損になり、壁の中で結露を起こす可能性があります。
そうすると、鉄骨の周りに湿気が集まり、錆やカビの原因になります。
外張り断熱だから大丈夫というメーカーもありますが、屋根については外張り断熱ではありませんので、小屋裏の熱が鉄骨素材に伝わり、部屋に伝わるリスクはぬぐえません。
また、断熱とともに非常に重要なのが気密です。
前段で書いたように、揺れますので外部に対して気密がとりにくい構造です。
気密を表すのが建物の床面積当たりの隙間面積=C値ですが、その値が少なくとも2c㎡/㎡以下でなければ計画通りの換気ができません。
計画通りの換気ができなければ室内に空気の淀みができて、臭いや結露のもとになります。
鉄骨プレハブ系のハウスメーカーで自社で建てるすべての家のC値が2以下ですといえるところはありません。
ちなみに弊社の高性能住宅はC値1以下を最低とし、0.5以下を標準仕様としています。
耐火性が木造に比べ劣ることもあります。
火災の際には、鉄骨の柱や梁が熱により変形し倒壊の恐れがあります。
鉄の融点は1530℃ですが、もっともっと低い温度で変形します。
木が燃える前に鉄がぐにゃっとなってしまうんですね。
鉄骨プレハブ造についてたくさん弱点というか欠点について話をしてきましたが、工場生産なので品質が安定しているとか、工期が短いといったメリットもあります。
家を検討している方は、営業マンが言うことをそのまま信じるのではなく、ご自分でよく調べたり、プロから話を聞いてちゃんと納得してから契約してくださいね。
新築もリノベーションも、ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに54年「健康と幸せを運ぶ工務店」