災害から家族や家を守るための家づくり。
おうち減災には
①大型台風 ②大地震 ③猛暑
の観点から解説。
まずは①大型台風から。
近年台風はますます大型化、上陸数も2倍以上に増えています。
(※台風上陸回数は2008年~2013年で平均約1.7回/年。2014年~2019年では平均約4.7回と2倍以上)
そのため強風に対するお家の備えはとても大切です。
特に気を付けたいのは窓ガラス。
「窓」が台風の減災の要といっても過言ではありません!
風速20m/sで看板や屋根瓦が飛ぶと言われています。
飛来物が当たってガラスが割れると室内に破片が飛び散り危険なだけでなく家具やインテリアが壊れる可能性も。
そして2階の窓も要注意です。
窓が割れ強風が室内に吹き込むと屋根が吹き上がる危険性が大!
一般的に対策として行われる「養生テープを×印に貼る」や「窓ガラスの内側に段ボールを貼る」といった対策では心許ないのが事実。
「シャッター」や「雨戸」といった窓ガラスを物理的に守ってくれる対策が安心です。
実験した写真をみるとその違いは明らか。(LIXILより引用)
上から養生テープ、シャッター、雨戸↓
そこで私たちLIXILが減災のためお客様にお勧めしているリフォームが
「シャッター」「雨戸」「カーポートSW」の設置です。
「シャッター」・・・今の窓に簡単に取り付け可能。電動・採風・台風タイプなども選択可能。商品詳細はこちら
「雨戸」・・・今の雨戸の取替も新規雨戸の取り付けも可能。採風・耐熱タイプなども選択可能。商品詳細はこちら
「カーポートSW」・・・強風に負けない強さと機能日のカーポートで台風や強風から愛車を守ります。商品詳細はこちら
設置できない窓の場合は、2枚のガラスの間に特殊中間膜を挟み込んだ「合わせガラス」に交換という方法も〇。
特殊中間膜によりガラスが割れても破片が飛びにくく、耐貫通性能にも優れているため、安全性が高く広範囲に使用することができます。
また防犯ガラスとしても機能し、更に紫外線カットの効果もある為、台風上陸時だけでなく日常においてもメリットが多いです。
その他の対策として屋根材(瓦など)の固定を強固にすることも有効です。
こういったリフォームが難しい場合の対策としては、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る方法や、緊急時には窓の外側にベニヤ板を貼る対策も有効です。
次は②大地震について。
まだ記憶に新しい東日本大震災や熊本地震など相次ぐ震災被害。
さらに30年以内に全国各地でマグニチュード7以上の地震が高確率で発生すると予測されおり、いつどこで大地震が起きてもおかしくない状態です。
そのため築年数にあわせた補強が必要です。
大規模地震が発生するたび、住まいの耐震性の基準が改定され、大きく改定されたのは1981年と2000年の2回。
そのため、それ以前か以後かが、住まいの耐震性能を考える1つの目安になってきます。
もっとも地震対策が必要なのは1981年以前の「旧耐震基準」(旧耐震)の住まい。
この住まいは「震度5強程度」の揺れを想定し基準を策定しているため、震度6以上の地震でも大きな被害が起こりやすくなっています。
また、1981年から2000年に建てられた住まいも、最大震度7が2回発生した熊本地震のような大規模地震では倒壊したケースもあります。
まずは自分でできる耐震診断を行い、ひとつでも不安な項目があればプロによる診断をうけ、必要な箇所を補強や改修、建て替えなどするのが望ましいです。
リフォームのポイントとしては「壁」と「屋根」があげられます。
窓や出入口が多いと壁の量が不足し、揺れへの抵抗力が低くなりがち。
そのため耐震補強で壁の強化や壁を増やすことが大切です。
また2000年以降建設の住宅でも壁の配置バランスが重要になります。
LIXILの商品としては
既存の天井・床・壁を壊さず※簡単に耐震補強可能な「アラテクト」(商品詳細はこちら)、
光や風を通しつつ壁の強度をアップする間仕切りパネル「パンチくん」(商品詳細はこちら)
などがあります。
そして屋根については軽量化が重要。
陶器や土、セメントの瓦屋根だと重心が高くなり、地震による揺れが増幅されやすくなると言われています。
そのため重心を低くして揺れの影響を低減させましょう。
(LIXILより引用)
LIXILの商品としては一般的な屋根瓦の約86%軽量化でき、丈夫で高い耐久性の「Tルーフ」があります。(商品詳細はこちら)
最後に③猛暑について。
今年の夏もそうでしたが日によっては40℃を超える地域があるほど。
日本の夏はもはや"災害級の暑さ"といってもいいのでは?!
それに伴い、熱中症のリスクが高まっています。
運動中など屋外で起こるイメージが多い熱中症ですが、なんと全体の約4割ほどが住居で起きているのです!
(LIXILより引用)
とくに小さいお子さんや高齢者の方では住宅での発生がそれぞれ40%と58%と高い割合を占めているので要注意。
住宅での対策は何ができるのか。
その要は「開口部(窓・ドア)」です。
なんと外気の熱の約73%が窓・ドアから流入。
そのため室内の温度上昇を防ぐには窓の外で熱をカットするのが有効です。
カーテンだけでも太陽の熱を45%カットしてくれます。
「スタイルシェード」では太陽の熱を83%カットに加え紫外線も最大99%カット!(一般複層ガラスの窓にスタイルシェードを使用した場合)
太陽の熱をスタイルシェードなどで窓の外側でカットして、室内の温度を心地よくキープ。
冷房費を軽減でき、室内熱中症対策にも効果的です。
(LIXILより引用)
また日差しは季節や時間、方角によって変化します。
それに合わせた窓の日差し対策も肝心です。
下記の取り付けも一つの手段として参考に。
「スタイルシェード」・・・ロール状の日よけ素材を必要に応じて上下させて、簡単に日差しをカット。商品詳細はこちら
「オーニング」・・・ちょっとした雨よけとしても役立つ、日よけ素材の位置を調整できる可動式の日よけ。室内から操作できる電動タイプもあり。商品詳細はこちら
「外付けブラインド」・・・耐候性のあるアルミ製の羽の角度をコントロールすることで、お好みに合わせて日差しをコントロールする電動商品。商品詳細はこちら
他にも冷暖房の効き目を最大限にするためにも、
断熱性をあげるにはカーテンの仕様を変えたり、断熱フィルム※を使用するのも〇。
もちろん内付サッシを取り付けるのも◎。
(※ただし断熱フィルムは熱を吸収するため、ガラス表面の温度差が大きくなるため熱割れする可能性がある場合も。断熱フィルムの施工をお考えの際は、専門業者に相談することをおすすめします。)
さらいに引違い窓に関して、隙間風が入ってくる原因として「気密パッキンの当たりが弱くなっている」「サッシの建付けがズレている」といった理由があげられます。その場合建具の調整も有効です。
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こうして文章にしていくと備えとしてリフォームでできること、
工務店としてお力になれることって多いのだなと感じます。
少しでも不安がある箇所は是非相談してみてください。
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ワンポイントコラム
すぐできる!簡単対策
■タンスや食器棚、冷蔵庫などは転倒防止対策を。突っ張り棒ではなくねじ等でしっかり固定をしましょう!
■戸棚やキャビネットなどの扉は留め金で固定&ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう!
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