「未完の世界遺産」
すでにご説明は必要ないと思います。上記写真は建設工事中のサグラダ・ファミリアです。スペインの建築家「アントニ・ガウディ」(1926年没・享年73歳)が造り始めたキリスト教の聖堂です。イエスの誕生にちなんだ「生誕のファザード」や「受難のファザード」など聖堂建築物と言いますが、過去に建てられた"聖堂"とは全く趣が違います。今はコロナで見学には不自由な状態です。従来の教会建築の概念を覆すような装飾には、個人的にはかなり違和感がありました。その理由の一つには、それまでの伝統的な宗教建築の常識をはるかに超え、遊び心豊富な天才の構想には、かなりびっくりしたのが本音です。寿命が果てることがわかりながら、あれほど緻密な指示書!! 数学者なのか芸術家なのか? くくりのない天才です。
(約5年前の内観) 中央にパイプオルガン見えます。
・・「未完」・・「永遠に完成を目指さないテーマパーク・東京ディズニーランド」「人と共に進化し続ける・ルーブル」
「未完でも人々を魅了してやまない・サグラダファミリア」
疑問に思うことがあります。建築開始(1882年)から完成まで約140年構想。ガウディの設計通りに完成するのでしょうか? 完成したものはガウディの当初の「「聖堂の概念」をどれだけ忠実に再現しうるのか興味深いです。生あるうちに完成の「サグラダファミリア」を味わいたいです。
(グエル公園)ガウディとグエイ伯爵の構想で創られた住宅地。現在、市の公園として寄付され公開中)
ガウディが一時住んだ住いの内装も、当時としては斬新な風合いであったらしい。
‥・おまけの話・・
遠くの丘からもすぐにわかる「サグラダ・ファミリア」
パリのエッフェル塔は、建設当初「異物」のような存在でしたが、人々に育まれ今では"パリのシンボル" ガウディの傑作の「完成」もまた大きな祭典となるのでしょう。
・・・おまけのおまけの話・・・
「キリスト教」も「仏教」も初めは"新興宗教"でした。どういうものが人々に受け入れられ良い進化を遂げるのか? 私のアタマの中でいろいろなアイディアの破片が混在しています。
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