終戦記念日までには、まだ3カ月余りある。
私が初めて野坂昭如氏作の「火垂るの墓」を見たのは数十年前。
涙を流しながら、何とか最後まで視聴した。
テレビで数回このアニメを見たが、
戦争の悲惨さを、これほどまでに創作アニメで表現できる事に驚いた。
サクマのドロップにも愛着を覚えた。
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近年、終戦記念日近くになっても、あまりこのアニメがテレビで放映されていないようだ。
この中に、戦争孤児二人を引きとったオバサンが登場する。
オバサンは、非常事態下でお荷物となるこの二人の子供を邪険に扱い、
ついには二人はオバサンの家をでるのである。
当初、このアニメを見た時、この兄弟があまりいにかわいそうで
このおばさんがあまりに憎くてたまらなかった。
ところが近年、このおばさんに対する考えが少々変わってきた。
ウクライナ闘争から学んだのだろうか。
正義や理想ばかりを振りかざしいていられない時もある。
誰でも、マザーテレサのようにはなれないのが現実。
私が初めて「火垂るの墓」を見たときは、空襲も飢餓も経験したことが無く、純粋で若かった。
しかし今、歳を経て自分の家族を持ってみると、このオバサンの気持ちが理解できるのである。
不道徳? 非人道的? そうですね。
野坂氏自身も戦争体験がり、この作品もそれに基づいていることには間違いはない。
現在、戦争のない日本に住んでいることに感謝している。
世界に目を向けると、争い、戦争があるのが当たり前なのかもしれない。
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スティーブ・ジョブズの言葉。
「皆、天国に行きたがる。しかし死にたい人はいない。」
まさにその通りである。
(戦争のない国"日本") 千葉の海にて撮影
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