仕事が休みの日曜日のお昼前。
掃除洗濯などの家事がひと段落し、家族は外出、私ひとり家でコーヒーブレイク中のこと。
突然のチャイム。出てみると職人風の男性がひとり。
話をきいてみると男性は丁寧な物腰でこう話し出した。
「そこの角を曲がった坂の上の住宅で防水工事をしていたらお宅の屋根が見えました。」
「換気棟といったところが外れて飛びそうです。そこから水が入ると屋根の木材が腐ってしまいます。」
話を聞きながら、よく聞く訪問販売かな。悪徳じゃないにしてもとりあえず断ろうと
「お世話になっている工務店があるので、そこに相談してみます。」
とできるだけ当たり障りのない言葉でお断りを試みた。
すると
「工務店は値段が高いですよ。うちなら・・・」
と言葉が続いたので
「ありがたいお話ですが、工務店に務めていますので、そこで相談します。」と
ある意味最強の断り文句を口にしてしまった。
その後男性は「そうなんですか。わかりました。」と最後まで丁寧な対応で去っていき、
あまりに人の好さそうな感じに「あれ?これは本当に屋根が飛びそうなのか?」
とちょっと不安に。
しかしそれから数時間後の夕方、洗濯物を入れようとベランダに出ると
同じ男性が近所の高台にある家を訪ねているのが見えた。
どう考えても、男性が最初にいっていた防水工事をしていたという家の位置から
その家の屋根とうちの屋根、両方見えるわけがない。
・・・なんてちょっと探偵気分。
騙そうとしてくる人ばかりでないのはわかっていても
このご時世、用心は大事。
男性の話にでてきた換気棟。
形状によっては、遠くから見ると出っ張っており、浮いているように見えるのでトークに使われやすいのかな・・・?
※この屋根の換気棟の写真は正常な状態です
~~~~~~~
その場で屋根に登ってもらうと料金が発生!なんてことも。
焦らず、一人で判断せず、信頼できる人にまずは相談を。
身をもって感じた出来事でした。
一覧へ戻る