義母は、早くに義父を失くしました。
そして二人を子供を育てあげ
すでに米寿も近い。
義母からの思い出話の中には、
いくつもの教えがあります。
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義母の子供たちが、まだ小学生の当時。
ご近所で、子供のいたづらがあったと聞けば
真っ先に"うちの子かしら"と思ったそう。
失礼ながらも
私からしてみれば、
義母の子供たちは
とても真直ぐに、育ちました。
ひとり親家庭で
子供に目が行き届いていないのでは?
という謙虚な気持ちの表れだったのでしょう。
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我が配偶者(義母の第2子)が
後に言っていました。
帰宅時に、たまに家に明かりがついていと
慌ててドアを叩いたそう。
いつもは暗くて人気のない自宅に
鍵をガチャガチャと開けて入る。
"お母さん"と呼んでも
"只今"と言っても
何の返事のない空間に帰る日常。
慣れっこだったはずですが、
幼心には やはり
潜在的な淋しさが、重たくあったのでしょう。
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それから義母と同じく
私も二人の子供の親となりました。
共稼ぎの親でしたが、
なるべく子供たちの帰宅時には
家にいるように心がけました。
在宅できない折には、
おやつのお皿を2枚、
テーブルに置いて仕事にでかけました。
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そんな育児の日々ではありましたが
"うちの子に限って"と
心配したことはありません。
"信じていた"というよりも、
心配する余裕がなかっただけでしょう。
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ここからが笑えるんです。
そんな賢母のところへ
初めて、私がご挨拶に伺った時の話。
最後に義母が聞きました。
「〇〇さん(私のこと)、
あなた本気なの?」
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「はい」と軽く答えた私・・
そうだ!
この時も、私の子育て時期と同じく
"心配する余裕がなかっただけ" ?
要するに、結婚相手に慎重でかなった・・・
結婚してしまったら、あとの祭り。
イヤ、
あとの祭りは味わないぞ~。
これから
人生はいくらでも取り戻せます(笑)
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もしも、うちの子供たちが
お相手を連れてきたら?
(そして歴史は、繰り返す? )
あなた本気なの?
とまでは聞かないけれど
「本当にうちの子でいいんですか?」
と聞いちゃうかしら、どうかしら。
その日が待ち遠しいこの頃です。
それでは一度、失礼いたします。
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