あのお線香の匂い。

なんとも言えず、清らかです。

自分の心の不浄がすべて洗い流され

気持ちを和らげてくれるよう。

また最近では

自宅で、お坊さんに、お経をあげていただく家も

減っているようです。

「なぜ、お墓参りをするの？」

「なぜ、故人亡きあと

長く50年にもわたり、弔うの？」

仏教のお話をすれば、

答えは、はっきりとあります。が、

その意味は "人それぞれ"ではないでしょうか。

「家の決め事だから」

「真に亡き人を弔う」

「家族、親族の絆の再確認ため」

～～～

我が家では

ここ数年の猛暑やコロナ、

母の高齢化の影響もあり

お墓参りや、お迎え火等の

頻度が減りました。

もちろん、近くに住む母のお仏壇には

頻繁にお参りをしています。

手を合わせながら

「成仏してください。

いつもお見守り下さり、ありがとうございます。

お陰様で、みな無事に過ごしております。」

辛い時や病の折も

同じ思いを、毎回念じています。

もうひとつ、心懸けていることがあります。

それは、決して

仏様、ご先祖様にお願ごとをしないこと。

これは、実母からの習いで、

その理由を聞いては育ちましたが、

中年を過ぎてからは

私なりの訳があるのです。

たとえお願い事をしなくとも、

常に、仏様を正面から拝める

行動と思考を持ってさえいれば、

自然と行くべき道に導かれていく。

そんな

不思議な力が働くように思えます。

ですから、やましいことが内にあると

あの香りが体に痛いでのす。

人生の道のりには、

ケガや病気だけでなく

他人から、心ない目にあうこともあります。

しかし、トータルで考えると

それらもすべて合わせて、私の人生。

大いなる何かに導かれているようです。

そんな風に感じたことはありませんか。

仏様、ご先祖様を心から敬い

お参りをさせていただいています。

～～～

「死後の世界は存在し、

魂は永遠なのでしょうか？」

わが配偶者は、自分の死後に

墓参りは無用と宣言しています。

死んだら、すべて"無"になってしまうのだと

考えているよう。

一方、

私は、子供達にお願いしました。

「私は、お骨になっても貴方たちの顔がみたい。

お盆とお彼岸には、必ずお墓に逢いに来て！」

カワイイ子供たちは勿論、二つ返事。

今のところ配偶者と同じお墓に入る予定です。

私達夫婦がお墓に入ったら、

配偶者も、自動的に子供たちに逢えますね（笑）。

梅雨明けは猛暑でも、

この時期には

少し暑さが和らぐのが不思議です。

"お参り"を待ってくれているのでしょうか。

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