母　　「T君、自転車での日本周遊の旅は

　　　どうしたの？」

息子　「今、コロナで横浜に帰ってきてるよ。」

母　　「そう、今は何をしているの？」

息子　「バイトを転々としているいるよ。」

母　・・・

息子　「Tはさあ、正直すぎるんだよ。

　　　前回の和菓子屋さんのバイトは

　　　それが原因で、辞めたらしいよ。」

母　　「何故に？　あんなに素直でいい子は

　　　なかなかね居ないわよ！」

息子　「まじめで、最初はオーナーにも

　　　気に入られていたんだって。

　　　ところがある日、お客さんに

　　　"このお菓子の評判はどう？　って、

　　　質問されてさあ～。」

母　・・・

息子　「"その新商品の和菓子は、超まずいです"　

　　　正直に答えたんだってさ。」

母　　「マジ？　（・・確かT 君は息子と同じ年）

　　　自転車で日本横断はできたらしいけれど、

　　　そんなにも正直で、

　　　世の中を渡っていけるのかしら。」

息子　「大丈夫、うちの正直なお嬢様（妹）も

　　　ちゃんとお給料もらっているからね。」

母・・・人生は何とかなるのねエ～。

　　　母も、おいしいものでも食べて、

　　　"まじめ人間"は卒業いたしましょう～。