4月7日。入学式。
変わらない風景は、背中一杯のランドセル。
レースのフリフリと紺色の短ズボン。
手を引く若き親たちの輝きも
決して引けをとらない、一枚の写真です。
肩からはみ出した大きなランドセルが
いくつも事務所の前を通り過ぎます。
私と、私の子供達の時代は、
ランドセルの色は赤と黒が定番。
それからピンクや、ブルー、キャメル(浅緋色)
が見られるようになりました。
当時からみると、
"パリコレが日本にやってきた"みたいな感じです。
固定概念が変わっていくって、素敵ですね。
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かつての大戦で、日本は敗戦国となりました。
とはいえ、
植民地時代を経験したことのない幸せな国であるために
四季折々の「花鳥風月」を愛でる文化が発達した、
という話を聞いたことがあります。
"お花見"と"桜"は、
切っても切れないほど深く結びついた
日本の春の原点に思えます。
朝、事務所前の掃除のひととき。
背中一杯のランドセルが、
小学校の正門へ絶え間なく吸い込まれる場面を、
ずっと眺めていました。
"おめでとうございます"
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半世紀前、小学校入学にあたり、
「入学おめでとう」とよく言われました。
でも、ちっともおめでたいとは思えませんでした。
だって、幼稚園のスモックを着て
バックを肩方がけにして園に飛び込み、
すぐに園庭のジャンブルジムや、
お滑り台で遊んでいた方が
6歳には嬉しかったのです。
成長するって、なんだか息苦しい(試練だ)なあと
幼い心は、呟いていたもかもしれません。
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このような世界情勢で
桜と共に迎える入学式。
通りかかる見知らぬ親子さん達に
マスク付きの満面の笑顔で
「おめでとうございます」と
声をかけさせていただきました。
すべての魂に、
幸せがなだれの如く降り注ぎます方に!
世界の願いは1つです。
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