コロナに苦しんでも、紛争が続いても
地震が来ても、
桜の咲かない春はない。
桜の代名詞といえば、
"染井吉野"(ソメイヨシノ)ですね。
江戸時代、染井村(現・東京都豊島区駒込)に
植木職人さんが吉野桜を植えたことが、由来です。
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常に、社会情勢に向き合うことは大切です。
しかし最近は、テレビのニュースを視るのが辛くありませんか。
時事ニュースからは離れられないので、
新聞や他のSNSで、耳からの情報を頼りにしています。
気持ちは皆様と一緒。
涙なしで視れない記事が多すぎるからです。
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先日、素敵なエッセイを読みました。
・・・俳人、夏井いつきさん(抜粋)
その心持さえあれば、すべて「吟行」となる。
吟行とは和歌や俳句の題材を求めて出かけること。
桜が満開のあいだに雨が降ると、
せっかくの花びらも雨で散り、
道路の薄桜と果てる寂しさがありませんか?
夏井さんは、そのようなときも
"これで雨の桜の句を詠める" と思うそうです。
魂の次元が、私とは違うようです。
その言葉に励まされました。
そうです。
人にとって大きな出来事でも
地球にとっては些細なことばかり。
見えない地面の下に、
深く太く根を張り巡らした桜は
毎年、その薄桜色を枝いっぱいに自慢しています。
やがて、抹茶色の新緑をお共に添えたら、
細かくも、ささやかな風の誘いで
静々と落ちていきます。
~~~お洒落なおはなし~~~~~~~
豊島区の地名に"染井吉野"はありません。
駒込3丁目に「染井吉野町会」という
町会名の名残りがあります。
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