"人を殺して何を得たいのか"
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ロシア兵がウクライナに攻撃を仕掛ける。
・・・それが仕事だから?
・・・ロシア忠誠への義務?
・・・軍隊の規則だから?
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与謝野 晶子(「みだれ髪」 ・3段目より抜粋)
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「君死にたまうことなかれ。
~中略~
互いに人の血を流し、
獣(けもの)の道に死ねよとは、
死ぬるを人の誉れとは、
おほみこころの深ければ、
もとより如何で思されん。」
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(解釈)
弟よ、戦いで死んだりしないでください。
互いに血を流して、
けだもののように死ぬことが、名誉だとは、
心あるものは、決して思わない。
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ウクライナ情勢を見るたびに、
憤りが治まらいない。
いや、全身の血が大逆流し、
煮えたぎった末に、
蒸発していく感覚である。
理由はたくさんある。
21世紀の今、毎日多数の方が
人為的に、死に追いやられている。
また、兵士と一般市民の"命"の重みに
何か違いがあるのあだろうか?
それに対する違和感もある。
TV報道においても、
ウクライナ一般市民の惨状は、
映像と共に、随時流れている。
いうまでもなく、
事実を伝えることは大事である。
実際には、無理な話であるが、
「兵士」であるがゆえに、死を与えられた人々
(ロシア兵も含む)の映像を
多く見ているだろうか?
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「神風特別特攻隊」
あの時代の若者は、死を直前にして
何を思っただろう?
"これが自分の運命"
と心をごまかしながら、
ただただ・操縦管を握り締めていたと思う。
声と心で「おかあさん」と叫び、
それぞれの家族の名前と顔が
薄れゆく意識の中に、
確かにあったのではないだろうか。
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私は自分の生と死について、時々考える。
「どうして生きているのだろうか?」
答えは、いつも同じ。
ただ「この世に生まれてきたから」
尊敬する(故)日野原重明先生は
(元・聖路加国際病院名誉院長)
生前に述べられています。
「僕はいま人生において、
最も大切だと思うことを、
次の世代の人に伝えていく活動を
続けているんです。」
そして、先生はお亡くなりになるまで
この言葉を実行なさった立派な方でした。
私も、この世に生まれてきたからには、
少しでも先生の教えを行動にできたらと思い、
毎日、悲しいニュースに向き合っています。
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