あれ、お供えの雛あられが減ってる。
嬉しい! お雛様たちが召しあがったのかしら?
ふうむ、お内裏様ではなさそうだわ。
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一五夜お月さまの晩に、
かぐや姫は月の世界へと帰っていった。
その前に、お世話になった家をめぐり、
お月見のお団子をたべた。
そういう言い伝えもあります。
一五夜のウサギの餅つきと、
竹取物語が混じったような寓話ですね。
平安時代に始まるお月見の宴。
秋の夜長に、黒にくっきりと映える満月。
手づくりの甘いお団子は、当時にはご馳走でした。
またお酒お飲んだり、詩を楽しむ。
季節感のある娯楽の一つだったのでしょうね。
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母 「ねえねえ、雛あられが無くなっているのよ。
○○ちゃん、食べた?」
お嬢様 「お供えは食べないよ。
ママが買ってきたのは知っているけど、
本当に、お雛様にお供えしたの?
お菓子箱の中にしまってない?」
母 「私もボケてないわよ。
ちゃ~んと、ひし形のお菓子入れに載せて、
雛段に飾ったんだから。」
そこへ息子が帰ってきた。
賢息 「夜中に、パパが食べてたよ。」
母 「え?」 怒りは隠せない。
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娘 「ママは、人生の修業が足りないね。
沓台(くつだい)を持っている仕丁はもっと
辛いんだよ。」
母・・?
正直なお嬢様
「お内裏様の沓(くつ)が、あんまり臭いので、
ついつい泣き顔になってるよ。ほらね。」
母 「そうだったのね。しまう時は、
殿様の沓に脱臭剤を入れてあげようね。」
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いつもと同じ春の節句。
お雛様とも、約一年のお別れです。
短い梅の後の華やかな行事です。
沈丁花の臭いも、もうすぐかしら。
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