この世に生まれおちて早○○年。
巣鴨のお地蔵さんで産湯をつかり、湯島の天神さんで宮参り。
思えば充分生きたにゃあ。
リエコ 「今日はのランチ、宅配ピザでどう?」
息子 「やった~。」
娘 「私はチーズの種類が多いのにする。」
リエコ 「どれどれ、ふうむ。なになに?
1枚注文すると、もう一枚無料?
なんだか注文方法も難解だ。」
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娘 「ママ、ちゃんと注文できた?」
リエコ 「バッチリ! そこは、りえこザマス。
あとは黙って30分待つだけよ。」
息子 「今お昼だから、30分じゃピザはこないと思うよ。」
りエコ 「なに言っているの。
30分以内に配達できないと、無料になるんじゃないの?」
娘 「そんなの知らないケド。」
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昔、むかし。 そのまたむかし。
ピア宅配競争が、激しかった頃。
30分以内に届けられないと無料になるサービスがありました。
ピザ屋さんの前には、いくつものバイク便が並び、バイトさんも忙しそう。楽しそう。
しかし、そんな甘い時代は長く続かなかったのです。
中学校前くらいの時でしたか?
ピザ注文後に、柱の時計と "にらめっこ"
お腹がすいて早く配達が来てほしいのに、お腹具合と気持ちは正反対。
15分経過・・まだまだ。
25分経過・・あとちょっとよ~。
30分経過・・やった、万歳! ただでピザが食べられる。
33分経過・・ピン・ポーン。「お待たせしました。」
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配達のお兄さんは、ピザ代金を申し訳なさそうに受けとり、代わりにドリンクの無料クーポン券を数枚くれました。
・・・数日後、そのピザ屋さんには「閉店のお知らせ」が貼ってありました。
今でもピザの宅配便を町で見かけると、時折このことを思い出します。
あの時のピザ屋さん、あれからどうしたかしら。
ドリンク券を使う機会はなかったけれど、お兄さんの気持ちをもらっておいてよかったかな・・・
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