なんとなく「ギラギラ夏」が終わりつつあるさみしさと、ほっとする気落ちがいい塩梅でなんとも心地よいですね。
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親の面倒を見るのは霊長類で〝ヒト"だけだそう。
群をなす動物の中には、余命を悟ると、群を離れ自然死を迎える種もあります。
また、猫はたとえ生んだ子猫でも、育たないとわかると育児を断念する事もあるという・・・
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核家族化が進む以前は、畳の上で最後の時を迎えるケースがほとんどでした。
延命治療の発達により病院での死が多くなった現在は、"病院までの道のり"が家族の役割りとなっています。
私個人の経験を踏まえて、勝手なことを申し上げたいと思います。
大切なことは"介護する人の健康も大切だ"ということ。
世間は介護を受ける方たちにとてもあたたかい。要介護者は大切にされている・・それはそれで素晴らしい。
でも介護する方たちの"心"と"体"の健康を守ることも同じくらいに大切だと思いませんか?
辛い時は「辛い」「大変」と周りに伝えましょう。きっと誰かが助けてくれます。決して一人で抱え込んではいけません。
デイ・サービスやショートステイは、介護者のための制度でもあります。
「やるべき務めをしなかった」「申し訳ない」とは決して思わないでください。
誰もあなたを責めたりしない。それは"自分のやさしさからくる"自責の念です。
介護者が幸せでいることも、その方へのある意味「孝行」です。
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実父は要介護で自宅で約3年過ごし、胃ろうして1年半後、病院で最後を迎えました。
「オムツ」や「デイサービス」を嫌がる父。
介護に疲れた母。その母をサポートする周りの人。
胃ろう後の経緯や病院での出来ごとは特には書きませんが、「最後の時」の2~3か月くらい前、めったに目を開けなくなった父が目を開けて「ありがとう」と何度か伝えてくれました。
「胃ろう」せずに"好きなものをたくさん食べさせあげたかった?" 思いは尽きねど介護に明け暮れた実母は、今では介護される側。
「介護鬱」という言葉もありますが、老々介護は色々な事を考えさせてくれます。
「介護から解放されたい」「いえいえそんな事言ったら天の道に背く」・・・いろいろいろいろ。
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そんなあなたでいいんです。時には優しくできないこともある。時には逃げたくなることもある。
だって人間だもの。きっと気持ちは通じてる。あなたの日常生活も大事にしてください。
現在、コロナで心の相談室への電話がつながりにくいとのテレビ報道をみました。
まわりの家族や友人、顔の見えない公的機関の誰かに相談できない時は、その思いを日記に書いてみるのも良い方法です。
「笑っても一生! 泣いても一生!」
一緒に希望を見出していきましょう。
~~~田坂広志氏(談)~~~
人生は必ず死ぬ。
人生は一度だけ。
「死」はいつくるかわからない(突然なこともある)。
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