そう、日本の技体験フェアというのに
各ブースは予約で埋まっていて、
体験してみたかった「縁付金箔製造」は
一番早くて午後1時30分時からだった。
午後3時からリフォーム工事のお引渡しの予定があったので
もらった予約券を返して会場入りしたのだった。
でも、体験できなくても展示物を見ているだけで
説明を聞いているだけで、本当に匠の技に感動をした。
そんな私たちに、チャンスが、
「木炭製造」体験コーナーに参加させてもらう
"岡山県の山間地域、豊かな自然に囲まれた場所を中心に、
昔から脈々と続く伝統技術で"良質な木炭を製造"とある。
炭で金属を磨き、完成後文字を彫ってくれる。
最初は荒い炭で木炭の繊維に沿って磨き
仕上は細かい炭で繊維に沿って磨く・・・と、
金属はピカピカに光る。
仕上がった金属に文字を彫ってくれるとの事で
待ち時間に苧麻糸手績み(ちょまいとてうみ)コーナー
苧麻の表皮から繊維をとり、手績みして糸を制作する。
山になっているのが繊維を取り終えた苧麻、
貝を使って繊維を取るのをやらせてもらったが
繊維が短く切れてしまう、やっぱり熟練が必要なのを実感。
その後、琉球藍と阿波藍の藍染の違いを聞いたりしているうちに
木炭製造で磨いた金属の彫が完成した。
その後も見学は続くが時間だ
後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしてもさらに、
外では玉鋼製造の実演中
日本刀"日本古来の製造技術で製造"されたその素材は玉鋼(たまはがね)と呼ばれる。
滞在時間2時間で、日本の自然とそこから生み出す技術にふれて
日本の歴史をもっと知りたいとこの歳になって思った
渡辺朱美
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