江戸時代に花開いた日本のお菓子文化。
当時の人々はどんなふうに和菓子を楽しんだのでしょう。
当時でいう和菓子は、現代でいう上生菓子に当たるそうです。
江戸時代に入って世の中が落ち着き、日本にも砂糖が豊富に入ってくると同時に
意匠や季節感にこだわった、美しい上和菓子が誕生したそうです。
江戸~明治にかけてのお菓子の意匠をまとめた見本帖。
それによると、職人達が趣向をこらして、とても多彩なデザインのお菓子を
生み出していたことが分かるそうです。
現代の和菓子店との違いって??
まず、当時は店舗を構えていなかったそうです。
官職を賜って大名のお屋敷に出入りし、注文を受けてお菓子を納めていました。
そして、一番大きな違いは、お菓子だけではなく料理も含めて仕出ししていた
というから驚きですよね!!
割帳という当時のレシピ帳には、お菓子のみならず
醤油など調味料のレシピまで書かれていたそうです。
今のように食にかかわる仕事が分業化されていなくて
一つの店で多くの職人を抱えて、あらゆるものを作っていたそうです。
なんでもこなせる、スペシャリストの集団というところでしょうか?
庶民も和菓子を楽しんでいた??
町の人たちが食べていたのは、団子や餅菓子といった、上和菓子よりもっと
身近なものだったそうです。
その一方で、カステラなど、南蛮菓子から生まれたものもすでにありました。
一口に和菓子といっても色々な要素、成り立ちのものがあるわけで
それぞれに影響したり、混ざり合ったりしながら発展し
現代のバラエティ豊かな和菓子文化に繋がっているんですね☆
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