~おもてなしの心を折形に込めて~
箸包みは本来、料理人がお客様をもてなすために折って出したものだといわれています。
明治以降になると、お正月には一般家庭でも、新しい年を迎える希望と喜びを
和紙に込めて祝い箸包みを折るようになりました。
このような包みの作法が 「 折形 」 です。
古来、贈り物を紙で包む作法がありましたが
約600年前、室町時代の将軍家が武家の礼法 「折形」 として制定しました。
折形礼法は、その形からひと目で中身がわかることが大切です。
また、贈り物や相手との関係に見合った白い紙の質 「 格 」、
折りひだの数などを使い分け、礼の気持ちを表現しています。
~ひとくちメモ~
慶事用の祝い箸には、柳の両端を細くした丸箸を用います。
柳は邪気と不浄を祓う神木とされ、しなやかで折れにくいのが特徴。
両端が細くなっているのは、一方を神様が使い、
もう一方を人が使う神人共食いを意味しています。
お正月の箸包みには、家族の名前を書いてもいいでしょう☆
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