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山へ花取りにいきました

昨日の午前中、月1回のエッセーの会が会社の体験ハウスでありました。

始まった頃、太陽が輝きました・・・・お久しぶりです。

回のリーダー的存在の星野さんからご主人と共著の「ふたり集 新小諸日和」をいただきました。

小諸日和はこれで3冊目です。

新を付けたから、この次は何にしたらいいと冗談交じりの相談も。ハイご主人は次の分までまにあっているのだとか(笑)

ご主人は短歌です。信濃毎日新聞の歌壇で度々拝見しますが、朝日新聞も読売新聞でも大活躍です。

そこに入選した作品です。

彼女はエツセー、ここ2年間の物です。

ハイ私たちと月1回のエッセーをまとめられたものです。

この差ってすごいです。

これを実力の差っていうのでしようね(笑)

お二人の日頃の生き方、考え方がもろにわかります。

嘘のないまっすぐな生き方尊敬しています。

前の2冊も、時々読み返しています。

久し振りの青空を見たら、心が急に数十年前に飛びました。

ご当地は8月1日が墓参りなのです。

だから子供の頃は7月30日は花取りの日でした。

ふるさとの山に行ってみることにしました。

夫の「熊が」の言葉に携帯を身から離さないように採集カゴを持参しました。

むかし・むかし湿原だった場所は消えていました。その変わり鹿や猪除けの網で囲んだ畑には花がいっぱい植えられていました。

山野草と今は呼ばれる物もありますが、洋花も今が盛りと咲き誇っています。

お墓参りや盆花用に自家用分を作っているのでしょうね。

田畑が耕作されていた時代は山道にはいれたのですが、耕作放棄地には、強い雑草、それは薄でもなく、萱とでもいうのでしょうか、一面です。

何にもありません。

かろうじて道路脇で草がかられている場所に、わずかな花が見られました。

採集カゴを下げて歩いていた私の姿を見た車が、私が車で移動する度に近くに車を停めます。

嫌な予感です。

咎められるなことはしていないつもりですが、山に入ったのがいけなかったのでしょうか。

車から降りてきました。

女性でした。ホッとしました。

「何かいいお花ありましたか」と。

地元の方で犬の散歩にきたのだそうです。

しばらく話していると、「間違ったらごめんなさい」と私の素性を言いあてました。

私より5っ位上の方のようですが、私が母に似ていたからと。今生きていれば100歳を超えてる母とどこで接点があったのでしよう、聞きそびれました。

あーやっぱりね。最近鏡の中に母をみるものね。

この方も花が好きなのだそうです、だから気になってと。

先ほどの花畑もこの方が作っておられました。

結局山野草ともいえない、放っておけば絶えてしまいそうな草花を数点、根から持ち帰り、私の「花畑」に移しました。

それにしても自然は変わりました。

里山は手入れ続けてこその里山なのですね。里山の崩壊はそこに続く昆虫の存在をも無くしました。

あそこにあったあの花もこの花も何一つありませんでした。

数年前、ちーちやんと花が見たくて同じ場所に来た時には、もう少し見られましたのに。

何が見れたかと言えば、太陽光発電のパネルでした。

道路沿いにズッとズッとです。ここは有数の太陽光発電団地かもしれません。

私たちは次の世代に何を残してやれるのだろうか。

この自然、ただ草が生えていればいいというものではない。

美しい里山をもう残してやることもできなくなったと寂しい気持ちになったのでした。

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