そして翌日ペナン島を出てクアラカンサーへ向かいます。
クアラカンサーは小さな街です。
ウブディアモスクは金色ドームと高いミナレットを持つモスク。イタリアの大理石を取り寄せて作られていますが、その石を運搬する象2頭が喧嘩したのかどうかで大理石を割ってしまって、お取り寄せ直しをして作ったのだとか。
それが第一次世界大戦頃だったから、その困難さを想像できます。
旧王宮は解体修理中でした。1本の釘も使わないで建てられていた木造の建物です。
現在の王宮は外からチラッと眺めるだけ。日程表にも「王宮前」ってちゃんと書いてありましたよ(笑)
マレーシアは13の州があり、王様のいる州が9つ、つまり王様が9人おられるのです。
王族は留学をすると言っていました。
シンガポールの横の州の王様が一番お金持ち。マルティール首相は、王様が商売をするのはまずいのではないかと苦言を呈したり、王様の軍隊をも取り上げ権限の縮小を図りました。
現在は9人の王様が話し合いで1人の王様を国の代表にしていますが、これは5年交代とのことです。
ちなみにこの国は徴兵制はありません。
車は中古車が多く、日本のダイハツと合併した会社の車が13年間1位だと言っていたような・・・・。
高速道路の両端に植えられている「椰子」はアブラやしです。
この国はゴムの生産国ですが、ゴムの木は植えて6年目から20年間樹液がとれるとのことですが、1日に1回回収しなければならないのだそうです。
ところがアブラやしは植えてから3年目から収穫できて約20年、2週間に1度収穫すればよくて、下草の管理もほぼしないのだそうです。
そんな訳でゴムからアブラやしになってしまったらしいです。とにかく暑い国ですから。
この樹液のとれなくなった後のゴムの木でフローリングが作られて、日本の商社でしょうね、日本に入ってきていました。30年くらい前からでしたが、これがインドネシアなのかタイなのか、マレーシアなのか知りませんでした。。
この踏み心地のとてもよいフローリングもだんだん減って行ってしまうのだろうか、と思ったりしたのでした。
マレートラは現在300頭位生息しているとのことでしたが、車窓から見渡す限りの熱帯雨林が続くように見えるこの国でも今やそんなものなのですね。。
熱帯雨林にはニシキヘビ・コブラ・サソリ・ムカデがいると聞けばやっぱり腰が引けそうです。。
最初の日に来たイポーにまた来まし、鉄道に乗るためです。
昼食はチキンライス。日本のトマトケチャツプのチキンライスと違って、チキンを煮た煮汁で炊いたご飯のことみたいです。もちろんその茹でたチキンが別皿で付いてきました。
昼食後マレー鉄道てクアランプールへ2時間40分程の列車の旅。指定席だけど普通車でした。乗っていて速さはあまり感じません。。
トランクはバスが先回りして持って行ってくれたから空身です。
イポーとクアランプールの駅のデザイナーはウブディア・モスクと同じ人なのだとか。コロニアル調の素敵な雰囲気の駅でした。駅のロータリーのシンポルツリーは吹き矢の毒に使っていた木だといいます。しかし目の前の木は今年植えられたばかりの幼木でした。
2時頃が一番暑いです、とにかく日陰を求めてしまうのでした。
構内でインドのお菓子・・・・ビールのおつまみによさそうを買い求めました・・・・しかしお酒類は売っていません(笑)
ほんとうイスラムの国はそれが大変(笑)
この国の平均収入は8万だとか。水は只、電気第は4000円でお風呂は電気、調理のプロパンガスは2ケ月で900円。高速代は日本の8分の1.
この国8パーセントの成長を10年続けています。
マハティール首相は政権が変わる度に日本をまず訪問しているという親日派です。日本を手本にしているといいます。
しかし94歳のこの首相がいなくなった時、親日政策は継続していくでしょうか。
いまでも一路一帯の中国がこの国にも資本を入れています。
中国のやり方は果実は自国にのやり方で、真にこの国のためになるのだろうかという思いがしたのでした。
マレーシアは日本に熱い思いを寄せているのに我が国はどうなのでしょうか。
アジアの中の日本、アジアの人たちと共にという気持ちがないと、我が国の将来はどうなっていくのかしらとそんな思いがよぎりました。。
日本の大学の分校がこの国にはないのだそうです。筑波大学が来たいと言う話はあるそうですが、この国の有能な人材を発掘していくことも必要なことかもしれませんね。
クアランプールに到着して、新王宮、独立広場、国家独立記念碑を見学。
この国独立して半世紀ばかりです、その独立を勝ち取った記憶が生々しく残っているのでしょう。
それまでの長い支配の中からの独立です。
またまたお決まりのチョコレート店と貴金属店へ。
それではまた。
お読みいただきありがとうございました。
依田美恵子
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