土曜日、日曜日共に板橋区立小豆沢体育館で開催された、第23回全国少年少女選抜レスリング選手権大会の応援に行ってきました。
小6と小4年の孫男子のおっかけです。
昨年夏の全国少年少女レスリング選手権大会の成績が、ベスト8以上の選手が参加資格です。
その時小6は早々優勝した選手と当たったので、何位だったのか知らずにいました。小4は3位でした。
その試合は小6にとってどうしても納得できなかったようです。その1年前の5年生の時の全国大会でも「あの子」には負けました。だからどうしても勝ちたいと努力を続けていました。それでもその前年から見ればかなり力が付いたように見えましたが、1歩及びませんでした。
今回の選抜大会に向けて、さらに努力を続けてきました。小学生最後の大きな大会です。ここで悔いを残したくないと。
そんな努力の積み重ねの成果が出てきたと私が感じたのは昨年秋の関東の大会で優勝した時でした。
今回の大会の3日前、嫁ちゃんが「あの子」が階級が違うようだ、と教えてくれました。
嫁ちゃんも、小6にその事実を告げられないのだと言います。小6の頑張りの元は「あの子」だったからです。
「あの子」の階級は昨夏の全国大会と同じです。小6とは体重別階級で2つも違ってしまいました。この成長期に半年以上同じということは、なかなかのことです。
1日目、小4と小6の試合時間が微妙です。なんとかずれてくれることを願ったのですが、なんと隣のマットで開始差1分で始まってしまいました。
あちらを見て、こちらを見ていたら、小4がマットから降りてきます・・・・何があったの・・・・その瞬間を見ていませんでした。
マットから降りてきても、声を掛けてやることもできません。小6の試合の真っ最中です。
小6は4-0で勝ちました。
今回佐久のクラブから4人出場したのですが、この日2人負けました。
私が今まで見てきたどの大会よりもレベルが高いと思いました。簡単にコロコロ回されるような試合は少ないです。
2日目は準決勝、決勝です。会場は1日目とほぼ同じ人数の応援者です。
私はずっと試合を観戦していました。「勝負は時の運」という言葉がありますが、見ていると「やはり強い方が勝つ」のだと思うようになりました。
セコンドやコーチやクラブの仲間や親から、盛んに声が掛けられます。「手を抜け・顔を上げろ」とか「前に出ろ」とか。
やってる本人だって、そうしたいはずなのですが、それができないのが力の差なのですね。
観覧席でタオルで顔を覆っている子の背が泣いていました。どこのクラブなのでしょう、周囲に声を掛けてやる人もいませんでした。
あたりまえですが、ほとんどの子が1度は負けます。
昨年の12月の大会で、我が家の小4と戦ってマットを降りてきた子が泣くのを見た監督かコーチの方でしょうか。「悔し泣きする要素はひとつもない、弱いからだ」との言葉に、思わず振り返ってしまいました。
その時勝負の厳しさを身にしみて感じました。小4でこの厳しい言葉がぶっつけられることにもです。
悔し涙をただ流しているだけではダメなのですね。この悔しさをバネにした子は強くなるのでしょう。
そんな世界に身を置いたことのない私です、今教えてもらっています。
小6は優勝しました。いい試合ができたと思います。
小5の全国大会が終わってから、打倒「あの子」を胸に秘め、練習日以外にも雨の日も風の日も熱のある日も欠かさず練習を続けてきていました。
練習に送りだす嫁ちゃんも、さぞかし辛いと思った日もあったことでしょう。
試合が終わった後、嫁ちゃんの目が光っていました。
よくやったね。
あの努力をした1年半があったからの結果であることは、本人が一番わかっていることでしょう。
この経験がこの子の人生のかてになるだろうと、ばーばは確信したのでした。
兄の姿を見ていた小4の顔にいつもと少し違う表情を見ました。こちらも多くのことを得たことでしょう。
どんなことも人生には無駄にはなりません。
クラブの女子小6も優勝できました。
負けたことのなかった「あの子」は決勝で敗れました。多くの人が注目していた試合でしたが「アレッ」と思いました。身体にオーラが感じられませんでした、どうしちゃったのでしょう。
監督本当にありがとうございました。
コーチ・クラブの仲間そして保護者の皆さん本当にありがとうございました。
そして開催にあたってくださった大勢の皆様本当にありがとうございました。
じーじとばーばはもう少しおっかけを楽しみたいと思っています。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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