日本海側の大雪のニュースが流れる。大変だろうな。
娘ファミリーが新潟に住んでいた時、大雪の中を高速道を走ったことがある。
両側の高い雪の壁に吹雪く雪で視界がほとんどきかない。前を走る車のテールランプだけが頼りであった。天地もわからないほどの不安を覚えた。
日本海側が雪の時は佐久は好天である。
それでも朝になると2~3cmの積雪をみる。
それを夫が竹ぼうきで掃く。
日中になると雪は消え、その後に箒目が残っている。
それをきれいだと思う。
これをきれいだと思うのは、日本人の感覚だと教えてくれたのは、中学1年生の時の社会科の掛川縫人先生だった。
戦争で南方でアメリカの捕虜になった先生。
捕虜時代に庭の掃除をさせられたことがあったらしい。箒目をつけて・・・・先生はとても美しくしたと思ったそうだが、NОということでやり直しをさせられたという。
箒目の美しさは日本人の美感覚である・・・・それが強く印象に残ったらしく今でも先生の名をフルネームで言える。
覚えているのはそれだからではない。
授業中よく脱線して戦争の話をしてくれたのである。
かといって当時でも戦後17~18年は立っていたはず・・・・どの程度捕虜になっていたか不明だけれど。
まさかに実戦の話を聞いた記憶はない・・・・さすがにそれを話すのはまずかったのだろう。
だから捕虜の時代の話をしてくれたのではないか。
ただ聞く側がその体制ではなかったのである。まだ戦争がどんなものであったかに思い至らなかったのかもしれない。
我が家の父は兵隊に行かなかったから、私自身はなおさらだったのかもしれない。
本当は一番聞いておかねばならない授業だったのに・・・・・教科書だけが勉強だと思っていた。
その悔恨の思いが、先生の名を忘れさせないのだ。
美しいしい箒目を見る度に胸の中でチクッとするのである。 依田美恵子 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div> <a href="//house.blogmura.com/chumonhouse_contractor/ranking.html?p_cid=
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