2日めです。
朝出発の頃には雨は上がっていました。
セルギエフポサードへ約70キロです。片側5車線ですが、対向車線は渋滞が続いています。平らな土地だから、高速の工事費も安くできるだろうな、なんて。 道路の拡張工事をしています。重機の数しか人が見えません。この渋滞を見れば、拡張は急がれることでしょう
垂れこめた空の切れ間から時々青空と白い雲が見えます。そしてまた雨雲に覆われて、そして渋滞にもはまります。道端にゴミが見えません。
モスクワを少し離れたあたりに戸建の家や小さな小屋みたいなものが見えます。これが夏の別荘なのかもしれません。
ここて夏の間野菜をつくるのでしょう。
広い大地に白樺と松の森が続きます。大木はみえません。収穫の終わった広大な農地も見えます。新緑の頃ならこの沿線はどんなにか美しいことでしょう。
セルギエフポサードに着きました。
トロイツェ・セルギエフ大修道院を見学です。
この修道院、モスクワの北東にある古都群の黄金の環の中でも特に美しいと言われているロシア正教会の聖地です。
14世紀の初め、聖セルギエフによって建てられて、位が№1で一番大きくて、宗教大学と大学院があり学生数は800人、今年9月の新入生の一人は日本人の女性とのこと。
ウスペンスキー大聖堂は青と金色の玉ねぎ型の屋根が美しい。まるでおとぎ話の世界です。天井壁画の「キリスト昇天」が有名なのだけど、記憶に残っていません。
トロイッキー聖堂はこの中でも、もっとも古く、セルギーは死後聖人に列せられましたが、セルギーの棺が安置された場所に建てられたのが白壁の聖堂です。
1300年代、ロシアはモンゴルの支配に100年以上も苦しんできました。その時セルギーが諸公国の結集を呼びかけ、1380年にモンゴルに勝利をしたのでした。
トロツキー聖堂の建物はあえて左右対象のバランスをとっていません。外壁がわずか・・・・3パーセント傾斜して建てられています。遠くから見た時の効果を狙ったのでしょう。
中に入ると讃美歌が聞こえます。祭壇に赤と緑のライトが付き、ロウソクが何本もともされています。牧師のお祈りの言葉も聞こえ、祈りをささげる人の列が続いています。
壁際には、イスがずっと置かれてそこに座ってお祈りをしている人もいます。壁一面フレスコ画です。儀式をしていますので、そうそうに退出しました。
私たちは旅人ですから、あまりうるさく言われませんが、本来女性はスカーフをかぶり、スカートも長い方がいいようです。
修道院の外にハトがいっぱいです。日本のハトよりも大きいです。
不思議なことに修道院の中にはハトはいません・・・・どう躾ているのでしょうね。
食堂付属セルギエフ堂に入ります。広くて高い天井にイコンが描かれています。アダムとイブのフレスコ画が玄関にあります。壁の厚み2メートルだそうです。部屋の中に柱のない建物を支えるには、この頃の技術ではこの厚みが必要だったのでしょう。
18世紀に建てられた鐘楼は87メートルで、87個の鐘が設置されています。
雨が上がった青い空に白い雲が走ります。その空をバックにそびえる鐘楼を見ていると、鐘楼がこちらに倒れてくるような感覚になります。
売店でピロシキを買ってみました。野菜と肉と魚入りがあるそうですが、野菜を食べてみました・・・・味は・・・・値段だけのものでした。
モスクワは260年前ナポレオンが来た時に、その4分の3が破壊されましたが、その後の大戦では、ドイツ軍はモスクワに入らなかったので、その後破壊されていません。
この後モスクワに帰ります。行きの半分の時間で帰ることができました。
それにしてもモスクワの渋滞は半端ではありません。
それではまた。
依田美恵子 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div> <a href="//house.blogmura.com/chumonhouse_contractor/ranking.html?p_cid=00352122"><img src
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