先日のエッセーの会の席で「書き込みを楽しむ読書術」の話になった。
そのしばらく前に信濃毎日新聞に阿部公彦・東大准教授が「手を使い読む技術を」と提唱されている記事が掲載されていたからである。
「読めないという状態は、文章の呼吸が合わなかったり引っかかりがあったりして、いまいちしっくりこないこと。でもそのしっくりこないところのおかげで、むしろ文章がよく分かる。あんまりすいすい読めたら、内容なんて覚えちゃあいないですから」とあった。
なるほど・・・・・最近私の読んでいる本は覚える必要のないものだから、すらすらの口である。だから中身は覚えてはいないわなー。
昔は読書ノートを付けていたけれど、最近は初めても書き続けることに頓挫しがち。
阿部さんは、読みながら、つまづいた箇所、ちょつと言い回し、変な表現にいちいち反応し、その瞬間に感じたことを本に直接書き込んでいる。
「正解」の読みを求めるためではない、取るに足りないものに注目するのが面白い、のだという。
文章にツッコミを入れつつ文章をほぐし、遊ぶように読み進めることで「かえって、本からいろんな声が聞こえてくるのでは」と。
阿部さんの著書「名作をいじる『らくがき式』で読む最初の1ページ」立東舎
最近読書しない人が、いっそう多くなったと思う。読書が大好き人間にとっては、とても残念でもつたいないことだと思う。
活字に慣れないと、読解力は養われない。
だから、書き込む読書もいいかなあーと思った次第。
でもー、他の人に本を回せないのも確かだわね。
昔図書館の本を開いたら、線が引いてあって、○○会社の▲▲さんのようだと書きこまれていた。かなり悪意的であったし、○○会社さんは、地域であまりに有名な会社であつたから、一応その会社に電話をして、そのお名前の方が実在されているのを確認してから、消しゴムで消した。
電話をするなんて我ながら悪趣味とは思ったけれど、それでもねえ・・・・。
間違っても公共の本には書き込みしないでくださいね。依田 美恵子 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div>
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